中部海岸の少年院で暴動、性犯罪者狙う

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24時間後に警察が突入、全員検挙

 NSW州中部海岸地域のゴスフォード市に近いキャリオンの少年院、フランク・バクスター・センターで暴動が発生し、受刑者グループは、建物の屋根などに立て籠もったが約24時間後に警官隊が突入し、立て籠もっていた全員を検挙した。

 報道によると、暴動に参加した収容者は性犯罪者を狙ったとされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 7月21日夕方、少年院で受刑者のグループがチェーンソーやツルハシなどを納めた納屋に押し入り、庭仕事の道具を持ち去り、性犯罪者として知られる受刑者を襲った。

 この暴動には30人以上が参加していたと見られており、22日夕方には10人ほどが建物の屋根などに立て籠もり、警察官に向かって物を投げるなどしていた。

 22日午後6時前、警官隊が少年院に突入し、全員を検挙した。

 その間、警察は説得にあたり、数人が投降していたが、機動隊はさらにラウドスピーカーを使って甲高いサイレンの音を鳴らすなどの神経戦に出た。最終的には16歳から20歳までの20人が突入した機動隊に逮捕された。

 警察に通報があったのは、21日午後8時30分頃で、トニー・ジョイス警視は、「手製の武器を携えた受刑者が他の受刑者を襲っていた。襲撃の後、暴動参加者は建物の中に立て籠もるなどしており、通常の暴動とは少し違っていた。また一部の参加者が庭仕事の道具を持って建物の屋上に立て籠もっていた」と語っている。

 また、少年院職員の所属する労組、「公務員組合(PSA)」のスチュワート・リトル書記長は、「暴動参加者は性犯罪受刑者を狙って、殺害か傷害の意図があったものと思われる。少年院には粗暴犯、テロリズム、性犯罪者などが混合して収容されている」と語っている。

 さらに、「州政府はいい加減に抵抗を止め、犯罪種別で隔離収容すべきだ。現行制度では受刑者にも看守にも危険がある」と語っている。

 ただし、ジョイス警視は、「参加者がチェーンソーを持ち出したというのはただの流言だ」と否定している。ただし、何人かの受刑者が刺し傷などを負っており、ロイヤル・ノースショア病院、ゴスフォード病院などに収容された。
■ソース
Kariong inmates at juvenile detention centre targeted sex offenders with ‘makeshift weapons’

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