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インナーウェスト・カウンシラーに$2,500支払い命令

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虹の旗掲げた隣人に「私の宗教に反するから降ろせ」

 シドニー・インナーウェストのバルメインからマリックビルまでが合併した大型自治体、インナー・ウェストの自由党カウンシラーが、LGBTの権利を象徴する虹の旗を掲げた隣人に対して、「同性愛は私の宗教に反するから旗を降ろせ」と言ったことに対して公務員の行為を審理する審判所がこのカウンシラーに違法行為があったとして、隣人に$2,500の慰謝料を払うよう命じた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 敗訴したカウンシラー、ジュリー・パッサスはアシュフィールドのサマーヒル地区に住み、事件のあった2017年11月15日当時はインナーウェスト市の副市長を務めていた。

 NSW州市民行政審判所の審理での証言によると、パッサス氏の隣人、ダニエル・コメンソリ氏が同性結婚合法化成立を祝って、自宅のバルコニーに虹の旗を掲げたところ、パッサス氏が、「同性愛を象徴するその旗は自分の文化にも宗教にも反するから旗を降ろせ」と言った。さらに、「子供を産めて、母乳を与えることができない限り、結婚する権利はない」などとも発言した。

 コメンソリ氏は、「その翌日も、パッサス氏は同じアパートの隣人らに大きな声で自分を中傷する発言をした。やむを得ず警察に通報し、警察官が来て、パッサス氏と話し合っている時にも、パッサス氏は、『虹の旗はイスラム国の旗同様に問題がある』と発言した」と証言している。

 コメンソリ氏はその後アパートから転居しているが、事件当時のフェースブックに出来事を逐一書き込んでいる。

 8月5日、市民行政審判所は、「コメンソリ氏の陳述が首尾一貫しているのに対して、パッサス氏の陳述は一貫しておらず、しばしば感情的になり、信頼性に乏しい。当時のパッサス氏の発言は、同性愛者を非難中傷する内容であり、違法性があったと考えられる」と判断を下し、コメンソリ氏が請求していた$10,000の慰謝料を減じ、$2,500の支払いを命じた。さらに、パッサス氏には、無料地域新聞のインナー・ウェスト・クーリエ紙に謝罪文を掲載するよう命じている。
■ソース
Inner West councillor Julie Passas ordered to pay $2,500 in rainbow flag ‘homosexual vilification’ case

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