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中国当局、豪国籍中国民主化運動作家を逮捕

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楊恒均氏を二度目の逮捕で「スパイ罪」容疑

 中国当局は中国の空港で拘束以来7か月拘留していた楊恒均(ヤン・ヘンジュン)博士(54)を「スパイ罪」容疑で正式に逮捕した。

 中国ではスパイ罪の罰則は3年から極刑まであり、オーストラリア政府は楊氏の逮捕に深い懸念を表明している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 またオーストラリアでは同氏の逮捕はスパイ罪活動よりもオーストラリアやアメリカでの中国民主化の文筆活動を標的にしたものと見ている。

 楊氏はこれまで「中国の国家保安を傷つけた容疑で取り調べを受けている」と発表されていたが、ABCのビル・バートルズ中国特派員は、「楊博士は中国の不透明で秘密主義的な法制の下で起訴されることになる」と語っており、連邦政府のマリス・ペイン外相は、「政府も詳しい情報を得ることが難しい状況だ。8月23日にオーストラリア国民の楊博士がスパイ容疑で正式に逮捕され、今後も刑法に基づいて拘留されることになったのは非常に残念なことだ。政府としてもヤン博士と家族のことを気づかっている。博士は拘留された後、起訴もないまま7か月北京で過酷な条件で7か月自由を奪われてきたが、中国側は何の理由説明もせず、弁護士や家族の接見さえ禁じてきた」と語っている。

 また、「政府は楊氏の福利や拘留の状況にも深刻な懸念を感じており、中国当局にもその懸念をはっきりと伝えている。氏がその政治的信条のために拘留されているのならすぐに釈放されるべきだと言うことも中国側に伝えた」と語っている。

 また、北京のシャン・バオジュン弁護士は、「起訴は2,3か月後か、1,2年後かあるいはもっと歳月がかかるのかまったく予想がつかない」と語っている。

 楊氏の妻、ヤン・ルイジアン氏は、「北京で正式逮捕の通告を受けたが、誰にも知らせるなとも言われた」と語っている。また、ヤン・ルイジアン氏はオーストラリア永住権を交付されているが、中国政府が同氏の出国を禁じたままになっている。

 シドニー工科大学の学者で、楊氏の友人でもあるフェン・チョンギ氏は、「中国は、オーストラリアに中国企業ファーウェイ社の5G携帯電話システム参入を許すよう圧力をかけるのではないか」と分析している。
■ソース
Chinese authorities formally arrest Australian writer Yang Hengjun on suspicion of spying

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