搭乗者5人の安否に豪軍も加わり懸命の捜索
9月6日、NSW州ニューカッスル市北東の岬、アナ・ベイ沖でヘリコプターが突然レーダーから姿を消しており、連絡がいっさい途絶えている。
捜索隊が海空両面から懸命の捜索を続けているが、搭乗者5人の安否は絶望的と見られている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
消息を絶ったヘリコプターはかつて米軍や豪軍が使っていた軍用のベル UH-1Hイロコイを復元したもので、ビルスベン・ヘリコプターズ社のオーナー、デビッド・カー氏が操縦していた。
同機は6日夕刻にコフス・ハーバーからシドニー西方のバンクスタウンに向かって南下中で、6時15分頃、アナ・ベイで針路を沖合に向けた後急に高度を下げ、そのまま通信が途絶えたと発表されているが、救難信号はなかった。豪運輸安全局(ATSB)が目撃者の通報を呼びかけている。
国防軍は警察その他の捜索に協力しているが、搭乗者の一人は豪国防軍のグレゴリー・ミラー准尉で、事故当時、ミラー准尉は非番だったと発表している。もう一人はジェミー・オグデン氏(48)と発表されており、他に男性1人と女性1人が乗っていた。
オグデン氏の家族によると、ジェミー・オグデン氏は、カー氏や他の人とバンクスタウンに飛び、シドニーで一晩過ごした後、9月7日にはブリスベンに戻ると話していた。また、海岸線に沿って低高度で飛ぶのは楽しいだろうと話していた。
事故当時、アナ・ベイ周辺の気象条件は強風が吹き視界も悪かったと伝えられているが、週末も荒天が続いており、7日にはヘリコプター発見回収作業も遅れており、8日も引き続き作業を続け、条件が許せば警察のダイバーが海中を捜索することになっていた。
■ソース
Search resumes for five people missing feared dead off NSW coast