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連邦議会自由党VIC州上院議員にヘンダーソン再選

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スタッキング問題抱える右派の伸張抑える

 連邦議会上院の自由党は、ミッチ・ファイフィールド前議員が国連大使として派遣されることになった時に議員を辞職しており、VIC州自由党は空席を巡って数人が立候補していたが、事実上セーラ・ヘンダーソン前議員とグレッグ・ミラベラ氏の間で争われていた。その結果、ヘンダーソン氏が234票、ミラベラ氏が197票で、ヘンダーソン氏の上院入りが決まった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ミラベラ氏は、かつてVIC州北部インダイ選挙区選出だったソフィー・ミラベラ議員の夫で、妻がインダイ選挙区で無所属候補に敗れた時と同じようにワンガラッタとメルボルンの間で居住地詐称の疑いが持たれていた。また、今回の自由党上院議員争いはVIC州自由党内の中道右派と宗教保守の派閥争いにもなっていた。

 ヘンダーソン氏はスコット・モリソン連邦首相とジョッシュ・フライデンバーグ財相や前VIC州自由党総裁で、元トニー・アボット首相首席補佐官を務めたピータ・クレドリン氏の夫、マイケル・クローガー氏の支持を受けていたが、同性結婚と妊娠中絶の合法化を支持しており、今回の上院議席争いでも自由党内の宗教保守から攻撃を受けていた。

 一方、近年VIC州自由党内では宗教保守派が保守派宗教・社会団体から勧誘する動きが強まっており、複数の家族第一党候補が自由党に入党するなどしており、その背後にクローガー氏に近いマーカス・バスティアン氏の姿があった。

 そのため、VIC州自由党党員には、「党内強硬右派の力が強まるとVIC州では選挙に負けるとの危機感が強まっていた。

 さらに、最近になってカリナ・オコテル連邦自由党副総裁に近い宗教保守派が、バスティアン氏のグループと袂を分かっている。

 VIC州はQLD州などとは対照的に革新の気風があり、2019年5月連邦選挙で保守連合が勝利したにもかかわらず、2018年11月の州議会選挙で惨敗しており、連邦議会でもVIC州の38議席のうち、12議席を維持しているのみとなっている。
■ソース
Sarah Henderson defeats Greg Mirabella to claim Victorian Liberal Senate seat

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