SA州政府、児童セックス・ドール禁止法制化を支持

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州議員、他州や日本の政府にも禁止を求める考え

 オーストラリアではマンガやイラストでも児童と分かる人物の裸体は児童の性的搾取として取り締まりの対象になる。ところが最近は日本、中国、香港などから児童セックス・ドールがオーストラリアに持ち込まれており、問題が大きくなってきている。

 SA州の無所属州議会議員がこのような児童セックス・ドールを禁止する法制を提案しており、SA州政府も支持を明らかにしている。議員は、他州政府や日本政府にも児童セックス・ドールの禁止を呼びかける。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 コニー・ボナロス無所属SA州議会議員が提出した法案はSA州政府も支持を表明しており、ボナロス議員は日本政府にも取り締まりを求める考え。

 ボナロス法案では、児童に似せたセックス・ドールの製造、販売、所有がすべて非合法化され、違反には懲役最高10年が科せられる。

 法案は州議会上院をすでに通過しており、今週中に下院に送られることになっている。政府が支持しているため、下院通過は確実で、今年末か来年初めには発効する。

 ボナロス議員は、「SA州警察が児童性虐待捜査中に問題の児童セックス・ドールを押収した。SA州では他にもこのようなドールが見つかっているが、現在の法律ではその所有を処罰することができない。この法律でそれが可能になる。このようなセックス・ドールはグロテスクであり、ペドファイルに児童性虐待犯罪をそそのかすばかりで社会的に何の益もない」と語っている。

 2019年に豪州犯罪研究所が発表した報告書でも、このような児童セックス・ドールは児童のリスクを高める可能性があるとしている。

 2013年中期から2018年中期までに133体の児童セックス・ドールが輸入されていることは把握されているが、禁止する法律がなく、現在は連邦政府が禁止に向けた法制の編成を急いでいる。

 ボナロス議員は、「このようなドールは、日本、中国、香港で製造されており、本当の女児そっくりにつくられている。しかも、メーカーは顧客の要望に応じて様々なオプションを提供しており、現在は女児に似せたロボットの開発にまで向かいつつある。新法案では、このような児童に似せたセックス・ドールも児童性搾取の品物だと明確に定義している」と述べている。
■ソース
SA Government to support ban on child-like sex dolls

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