グレイ・ノーマッドの増大で路上で急病患者増える
定年退職した人々がキャンピング・カーなどで少しずつ移動しながら旅する、いわゆる「グレイ・ノーマッド(白髪の放浪者)」が増えており、人里離れた土地で急病になるため、ロイヤル・フライング・ドクター(RFDS)の出動回数が記録的な回数になっている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
グレイ・ノーマッドは病気に備えずにアウトバックの旅を続けており、時として厳しい急病に襲われることになる。そのため、QLD州フライング・ドクター基地のこの2か月の出動記録が同サービス始まって以来の規模になっている。
またRFDSの出動は、高齢旅行者や高齢化する高齢者の医療空輸が増えていること、また、持病を持つ旅行者の救急医療ケースも増えていることが明らかになっている。
ブリスベンから900km西のチャールビルRFDS基地の記録では2019年にはすでに1,200時間を超える出動があり、今年が過去最高の出動記録になることは確実視されている。
2018年同期には1,080時間の出動時間があっただけとされている。
患者高齢化に伴ってRFDSの出動回数が増える事態は全国的な傾向であり、RFDSの調査政策部長を務めるドクター・ファーガス・ガーディナーは、「農村部でも過疎地でもRFDSの出動で高齢者の患者を運ぶことが増えている」と語っている。
■ソース
Grey nomads ‘getting into all sorts of trouble’ sees record number of flying doctor callouts