英米系5か国の情報共有システムにも影響か
イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドという英米系5か国で構成される情報共有交換システムは「ファイブ・アイズ」とか「エシェロン」と呼ばれる排他的なシステムで、オーストラリアのパイン・ギャップの電波傍受施設もこの「ファイブ・アイズ」に組み込まれている。
カナダ騎馬警察(RCMP)のキャメロン・オーティス情報部長(47)が逮捕されたが、オーティス部長は、5か国が共有する機密情報を犯罪集団や外国機関に漏らした可能性があるとされている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
また、この5か国で共有する機密情報には政府機関の隠密活動、情報提供者、保護下の証人その他の秘密活動があり、それらが危険にさらされることになるとしている。
ジャスティン・トルドー・カナダ首相は、「オーストラリア、ニュージーランドを含めたファイブ・アイズ諸国との連携を深め、この問題に対処していく」と語っている。
また、「このデリケートな問題についてはこれ以上はコメントしない」と語っている。
9月13日、オーティス容疑者は、スパイ処罰の法律、2012年の国家安全情報法により起訴されている。
同容疑者には、外国機関またはテロリスト・グループへの情報提供、特別活動情報の提供や確認などを行い、信頼関係を裏切るなどの行為の容疑が挙げられている。
RCMPのブレンダ・ラッキ長官は、バンクーバーに本拠を置く暗号化電話会社、ファントム・セキュア社のビンセント・ラモスの身辺捜査をしている時にオーティス長官の容疑が浮かび上がったとされている。
■ソース
Trudeau working with Australia, NZ after Canadian intel chief arrested