文・写真=イタさん(板屋雅博)
9月29日、世界6位のオーストラリアと世界2位のウェールズの戦いが東京スタジアムで行われた。満員となった約4万5千人の観客はオーストラリアのサポーター7割、ウェールズのサポーター3割といった割合だった(筆者の感覚です)。観客数ではオーストラリアが圧倒したが、両国の応援合戦でスタジアムは大いに盛り上がった。スタジアム近くの臨時ビア・ホールでは仲良くビールを飲んで大騒ぎをするなど、両国のサポーターの輪が広がっていた。
さてゲームはウェールズが開始早々に、ドロップ・ゴールを決めるなど軽快なテンポでゲームを支配。オーストラリアはボールをたびたび落球するなど、まずい攻めが目立ち、前半は23-8で、ウェールズがリード。後半は一転してフォワードの連続攻撃などオーストラリアが猛攻に出て1点差まで詰め寄るシーンも見られたが、結局、ウェールズが29-25の僅差で逃げ切り、32年ぶりにオーストラリアを破った。オーストラリアはこの試合で得点差が7点以内の試合に与えられるボーナス・ポイント1点を獲得し、これまでの試合で1勝1敗ながらボーナス・ポイント2点を獲得している。試合後の時点でプールDでは2位。オーストラリアの残るプール戦は、世界18位のウルグアイと11位のジョージアで格下の相手であり、決勝トーナメントに進むと見られる。