公園、パブリック・アート、植樹など1,300万ドル承認
パラマッタ・ロードはキャンパーダウン地区から西、パラマッタに至るまで荒れ果て、空き家の物件も多く、行き交う人も少なく、「世界でもっとも長く延びた醜悪さ」と評されてきた。しかし、キャンパーダウンからアシュフィールドまでを管轄するインナー・ウェスト・カウンシルがこの「醜悪」な道路に1,300万ドルをかけて、公園、パブリック・アート、植樹、サイクルウェーなどを創設し、再活性する計画を承認した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
カウンシルのマスター・プランは、パラマッタ・ロードだけでなく、それを取り巻くキャンパーダウン地区のピアモント・ブリッジ・ロード、ピーターシャム地区のクリスタル・ストリート、ライカート地区のキャサリン・ストリートなどの景観改善なども組み込んでいる。
しかし、カウンシルのマスター・プランに批判的な商店主や住民もいて、「カウンシルはパラマッタ・ロード以外の周辺部に予算を配分しすぎだ。パラマッタ・ロードは歩道も荒れているのに、周辺街路に植樹することなどを考えている。木一本だって大きな金がかかるのに」と語っている。
また、道路沿いのビジネスは、サイクルウェーの計画に対しても歩道際の車線の駐車可や店舗前の荷物積み卸し区分などが削られるのではないかと懸念している。
このプロジェクトは、キャンパーダウンからグランビルまで、パラマッタ・ロード沿いの20kmの沿道を再活性化するためにNSW州政府が1億9,800万ドルの予算を各カウンシルの再開発助成金プログラムに資金を仰ぐことになる。
ロブ・ストークスNSW州計画相は、「パラマッタ・ロードを再活性化し、働くにも暮らすにも、あるいは訪れるためだけにも魅力的で健康的で文化的にも活発な地域にするよう働きかけることを目的としている」と語っている。
■ソース
‘Degraded and hostile’: council approves multimillion-dollar makeover along Parramatta Road