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ベトナム人女性、シドニー空港で門前払い

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荷物から無申告の未調理の豚肉その他の食品

 通常の豚コレラよりもっと強力な感染力と豚の死亡率で怖れられているアフリカ豚コレラ(African swine fever、ASF)が世界各地に飛び火しており、オーストラリアの近くでも中国と東チモールで感染豚が出ている。オーストラリアはウイルスの侵入を食い止めるため空港、海港などの検疫体制を強化している。

 10月15日付ABC放送(電子版)は、ベトナムからシドニー空港に到着した飛行機の乗客のベトナム人女性(54)が荷物の中に未調理の生の豚肉その他の食品を隠し持ち、入国カードに申告しなかったため、その場でビザを取り消され、ベトナム行きの飛行機で送還されることになったと伝えている。

 今年4月にASFの侵入を食い止める目的で改定され、バイオダイバシティ関係の違反に対して厳しい措置を盛り込んだ移民法で海外からの旅行者がオーストラリア入国を拒否され、強制送還措置を受けるのはこれが初めての例で、女性は荷物の中に未調理の豚肉4.6kg、生卵470g、うずら、パテ、果物、ニンニク、イカなどの食品を隠し持っていた。

 国境警備部では2018年11月5日から2019年8月31日までの期間に、空路入国した旅行者の荷物から27トンの豚肉を押収しており、また空港検査を強化して以来週100kgの違法豚肉製品を押収している。

 このアフリカ豚コレラの感染でこれまでに世界の豚の4分の1が殺処分されており、家畜の疾病としては歴史上最悪の病原体ではないかといわれている。そのため、改定移民法では、リスクの大きい品目をオーストラリアに持ち込もうとした旅行者は入国を取り消され、将来的に一定期間、オーストラリア・ビザの取得ができなくなる。

 オーストラリアン・ポークのマーゴ・アンドレCEOは、このウイルスの侵入を防ぐために政府が迅速な措置を取っていることを評価している。
■ソース
African swine fever fears spike in Australia as woman deported for smuggling pork into Sydney airport

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