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バイロン・ベイの海岸、フクロノリの異常発生で泳げず

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海洋公園区域のため許可申請なしの掃除も禁止

 NSW州北部海岸バイロン・ベイでは、毎年この季節になるとフクロノリ(cornflake weed、学名:Colpomenia sinuosa)が海岸に打ち上げられるが、季節と共に移動し、長く残ることはない。ところが、今年は北風が吹き続けているため、この海藻も移動できない。

 このフクロノリは中空のシュークリームの皮のような姿をしており、20cmくらいまで成長する。海洋生態系に重要な役割を担っており、また、肥料にもなるが、皮肉なことにバイロン・ベイのメイン・ビーチが海洋公園内にあり、自然物を勝手に持ち去ることは法律で禁じられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フクロノリの浮かぶ海岸であえて泳いだ人は、「コーンフレークスが浮かんでいるような感じで顔にチクチクと当たる。こんなにひどいのは初めて見た」と語っている。

 年間200万人が訪れるバイロン・ベイの砂浜が腐った海藻で覆われ始めているが、バイロン・シャイア郡議会のクロエ・ダウセット海浜コーディネータは、「砂浜を掃除する計画はないし、海藻で公共の安全衛生に問題は起きない。気持ちのいいものではないが、ここは海洋公園だから海藻を勝手に取り除くことは許されないし、これも自然の一部だ。浮かんでいる海藻がすぐにどこかに行ってしまうかどうかは何とも言えないが、時には突然潮の流れが変わってきれいさっぱりどこかに行ってしまうことがある。また、浜に打ち上げられた海藻は分解してカニなどの生き物の餌になるし、砂の中に住んでいる小さな生き物もこれを餌にして生きている」と語っている。

 NSW州一次産業省(DPI)では、「フクロノリは在来種ではないが、届け出義務もなく、禁制品でもないので、NSW州の2015年制定バイオセキュリティ法ではフクロノリを所有しても違反ではない。海洋公園の外でなら1日に20kgまで採集することができるが、海洋公園のサンクチュアリー・ゾーンでは採集することはできない。また、肥料として集める場合には地元の水産事務所に連絡することや、フクロノリが採集した水域以外の水路に入らないようにすること」と呼びかけている。
■ソース
Byron Bay’s cornflake seaweed problem lingers longer than usual

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