各所でブッシュファイアの危険度高まる
12月30日には熱波がVIC州を覆い、特に東ギップスランド一帯のブッシュファイアの危険が高まることが予想されるため、緊急出動当局は東ギップスランドのブッシュファイアの起きやすい地区の住民や地区に滞在中の旅行者に対して安全な地域に避難するよう呼びかけている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
熱波は高温乾燥条件に加えて激しい嵐と乾雷が頻発し、旱魃による枯れ草や乾いた下生えや林など現在すでに発生しているブッシュファイアが燃え広がる条件が揃うことになる。
東ギップスランド地域には推定3万人の旅行者が滞在中で、30日にはブッシュファイアはプリンセス・ハイウェイに接近することが予想されるため、29日中に安全な地域に避難しなければ手遅れになる可能性がある。
現在、東ギップスランド地域では大きなブッシュファイアはそれぞれブルゼン、ブカン、ボナンの3箇所で燃えており、30日にはさらに燃え広がると予想されている。そのため、地域町村にも迫り、プリンセス・ハイウェイを飛び越える可能性もある。
3万人の旅行者は主としてレークス・エントランスなど夏の観光地に集まっており、その中にはブッシュファイアが迫っている地区もあり、アンドルー・クリスプVIC州緊急事態管理局長は、「29日・30日に東ギップスランドに来る予定があるなら予定を変更してほしい。もし、すでに東ギップスランドにいるなら今日中に移動しなければならない。現在、東ギップスランドにいるすべての旅行者を支援することは不可能だし、プリンセス・ハイウェイが火に巻き込まれればもう逃げるチャンスもない。東ギップスランド住民は安全な地域に避難してもらいたい」と語っている。
危険な地域は山岳地帯のオメオからボナン、さらに南の海岸地域まで、またベアンズデールの東からキャン・リバーまでに広がっており、29日午後4時にはキャン・リバーの28km東のウィンガン・リバーのブッシュファイアが手のつけられない状態になっていると発表されている。この火は北西のプリンセス・ハイウェイに向かって移動している。
30日の火災状況は、「極端に危険」がマリー、ウィメラ、州南西部、中部、中北部、北部地区などに、「非常に危険」が東ギップスランド、北西部に発令されている。
■ソース
Thousands of East Gippsland residents and holidaymakers urged to leave ahead of escalating bushfire danger