シドニー水源地、ブッシュファイアの灰の汚染免れる

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月曜日までは雷を伴う嵐の予報に予断許さず

 シドニー水源地、ワラガンバ・ダムのブラゴラング湖周辺は先月からのブッシュファイアで広い範囲が焼けており、大雨が降れば灰や土砂、動物の死骸など様々な異物で上水道用の水が汚染されると気づかわれていた。しかし、先日からの雨でも汚染物質が流れ込んでおらず、一安心というところだが、まだまだ雷を伴う嵐の予報が出ており、災害の可能性がまだまだ残っている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 シドニー地域とNSW州内各地は、晴れれば旱魃、降れば大雨という極端な気象条件が続いており、気象庁(BoM)のアブラー・シャブレン当直予報官は、「不安定な気象条件が続く可能性が高い。NSW州東部にはさらに雨雲が近づいており、雷を伴う嵐になる可能性も残っている」と語っている。

 特に上空の低気圧が州を西から東に横断しており、独立した激しい雷を伴う嵐が1月19日より20日にかけて猛威を振るう可能性が残っている。

 シャブレン予報官は、「この低気圧で大粒の雹や破壊的な猛烈な風が州東部を襲う可能性がある」と発表しており、19日のシドニーは5mmから15mmの雨と予報され、20日も1mmから16mm程度と予報されている。

 州北東部はすでに、コロシヤーズ・クリークなどで24時間に250mmの雨量があったところもあり、また、州内の60箇所で少なくとも100mmを超える雨量があった。

 ブランゴラング湖は過去最大の雨量を見ており、48時間の降雨量は2019年10月から12月までを合わせたよりも大きい値になっている。

 21日から再び気温が上がり始め、シドニー地域西部では摂氏40度を上回るところも予想されている。
■ソース
Thunderstorm risks mount as Sydney dam dodges contamination for now

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