新型コロナウィルスの経済的影響第二波も遠からず

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観光、教育に続いて今度は商品供給チェーン

 新型コロナウィルス、COVID-19による経済的影響第一波は中国からの旅行者や留学生の激減という形でやって来て、観光オペレータ、宿泊施設、観光地の小売店、ホスピタリティ業界、TAFEや大学に大きな影響を与えているが、感染症の発生が終熄しても第二波が予測されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリアは早くに国境封鎖し、オーストラリア国民と永住権者を除き、中国からすべての旅行者を入国禁止したため、世界でももっとも甚大な経済的影響を受けた国の一つになった。

 しかし、現在、中国国内で工場などが閉鎖されており、ウィルスの経済的影響の第二波が醸成されつつあり、供給チェーンが遮断されているため、中国からの輸入に頼っている企業や中国国内に工場を持っている企業はすでに影響が出始めており、今後さらに悪化するだろうと警告している。

 電子製品チェーンのハービー・ノーマンではすでに中国からの商品の入荷が滞り始めていると語っており、JB Hi-Fiでは今後4週間から6週間後には品薄が明確になってくるだろうと語っている。

 SARSの時に比べると中国の世界的経済位置がはるかに大きくなっており、今回のCOVID-19の経済的影響もSARSとは比べものにならないくらい甚大になることが予想されている。

 アップル・オーストラリア社は、中国国内の42店舗を2月15日まで閉店を続けることにしており、売り上げが大幅に落ちていると語っている。

 ビタミン剤、栄養剤ブランドのブラックモアズ社は、今月末に半期の実績を発表することになっているが、先週にASXで取引を停止した。同社は、ウィルス大発生のニュースが出てしばらくは懸念する中国消費者がビタミン剤を買いあさったが、その後、オーストラリア政府が中国からの旅行者の入国を禁止したため、オーストラリア国内で栄養剤を大量に買って帰る中国人旅行客が激減した。

 国内エコノミストのほとんどがオーストラリアのGDPに大きな影響があることは予想しているが、それがどの程度の規模になるのかについてはまだまだ予断を許さない。
■ソース
But Mr Joyce did warn there would be a “knock-on effect with people to the tourism industry, to the economy”.

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