10万人の中国人留学生入学控えて中国に足止め
連邦政府医務官が、公共衛生アドバイスを守ることを条件にCOVID-19関係入国禁止措置を緩和するよう勧告しており、現在中国にいる留学生のオーストラリア入国を認める方向に動き出している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
大学の新学期の始まりにもかかわらず、中国からの外国人の入国を禁止する連邦政府の措置はさらに一週間延長されている。この入国禁止措置で国内の大学は10万人の中国人留学生が中国に足止めされている。
しかし、連邦と各州政府の医務官が、「2月29日以降に中国国内のCOVID-19感染者が大きく増えることがなければ、大量の高等教育留学生の入国を認めるため、連邦政府は一時的に入国禁止措置を緩和することを検討する余地があると考える」と答申している。
また、制限緩和は、「COVID-19大発生震源地湖北省以外の地域の発生件数と見合わせるべきだとしており、現在のウィルスの特徴が続くなら、入国禁止緩和でウィルスがオーストラリアに入り込む可能性はかなり小さいはずだ」としている。
さらに、過去2週間以内に中国に入った者のオーストラリア入国禁止措置はそのまま据え置かれるべきとしている。
ただし、「中国からオーストラリアに戻った学生は2週間の自己隔離に同意すること」を条件としている。
COVID-19の影響は湖北省内では今も増え続けているが、中国政府の働きから他の地域の発生率は下がりつつある。
■ソース
Relaxation of travel ban looms for students following official health advice