海外渡航入国制限で乗客激減
コロナウイルスの影響で海外渡航入国の制限が始まっており、国際線乗客はインバウンド、アウトバウンドともに激減している。そのため、カンタス航空社とジェットスター社は国際線フライト便数を90%削減した。
ABC放送(電子版)が伝えた。
また国内線フライト便数も60%削減する。この措置は少なくとも5月末まで続けられる。
両社の声明は、「フライト削減措置は、コロナウイルス蔓延で航空旅客輸送需要が減っていることを受けて行われる。約150機が地上に留め置かれる。便数を削減するが、国際・国内主要路線で旅客と貨物を空輸するという当社の使命は変わらない。定期運行のフライトの削減によって貨物輸送能力が下がる問題に対しては国内線旅客用航空機を貨物輸送に転用することで対処することになる」と述べている。
また、激減している需要は今後数週間あるいは何か月か先に回復するとは考えられない。当社の3万人の社員にもその影響は大きくかぶさってくることが予想される。カンタス・グループは、「社員の有給休暇や無給休暇などを組み合わせ、この影響をできるだけ緩和していく」と述べている。
また、コロナウイルス蔓延のために旅行計画を当面取り消したい旅客や変更したい旅客に対して手数料免除措置を明らかにした他、5月31日までに国内・国際線のフライトを予約していた旅客は旅行を取り消し、後日に使えるクレジット・バウチャーの発行を受けることができる。
また、フライト便数削減は3月末から徐々に行い、対象となる路線の便などは間もなく発表される。
先週、航空会社は、「突然の急激な需要減のため、今後半年ほどの間は便数の25%近くを削減する」と発表していた。
また、アラン・ジョイスCEOは、「人員整理は最後の手段として使いたくないが、このフライト便数の大幅削減で2,000人程度が余剰人員になる」と語っていた。
■ソース
Qantas and Jetstar slash 90 per cent of international flights due to coronavirus