コロナウイルス規制緩和に一歩近づく
10月2日、マイケル・マコーマック連邦副首相は、オーストラリアとニュージーランド(NZ)の間の旅客フライト運航再開の「トランス・タスマン・バブル」について話し合いが進んでいることを明らかにした。
ABC放送(電子版)が伝えた。
フライト運航再開は今後2週間ほどで、NZとNSW州、NTとの間の航空路線で始まる予定。
10月16日、NSW州とNTは、NZからの旅客の到着を受け入れることになる。この決定を、連邦政府はステージ1として今後次第に本格的な両国間の相互交通が確立する。
マコーマック副首相は、「NZ国内でコロナウイルス・ホットスポットに指定されていない地域の国民とNZ居住者は、NSW、NTへの旅行に先立って14日間の隔離を免除されることになる」と語っている。
さらに、「この運航再開取り決めが今後さらに拡大され、連邦政府のホットスポットの定義を受け入れる州、準州がすべて参加できるようになることを期待している。SA州はすでにその定義を受け入れる用意ができており、NZとの旅客フライト運航再開に参加することになるだろう」と語っている。
連邦政府のホットスポットの定義に従うと、1日のコロナウイルス陽性者数が3日間平均で3人未満のNZの地域のNZ国民や居住者は、14日間のコロナウイルス隔離なしにオーストラリアのNSW州またはNTに渡航することができる。マコーマック副首相は、「この隔離免除措置でオーストラリア国内ではホテル隔離に325人分の余裕ができる」と語っている。
さらに、「オーストラリア人のNZ渡航やオーストラリアからの帰国NZ国民の14日間隔離を免除するかどうか、NZ政府が決めることだ。しかし、NZ側がオーストラリア国民のNZ渡航を望むならアーダーンNZ首相が決めなければならない。今はNZの決定にかかっている」と語っている。
ただし、ジャシンダ・アーダーンNZ首相は、「オーストラリア国民をNZに受け入れるのはまだ早すぎる。また、オーストラリアを訪れたNZ国民はNZ帰国に際して14日間の自己隔離が義務づけられる。NZ政府はNZ国民の安全を守らなければならない。オーストラリア国民のNZ渡航が安全と判断できるまで待ちたい」と語っている。
■ソース
Australia opens borders between New Zealand and NSW, Northern Territory as coronavirus restrictions ease