2007年以来13年ぶり、中国の不快表明必至
豪中関係が次第に険悪化している現在、オーストラリア海軍が2007年Exercise Malabar以来初めて日米印3か国の海上演習に参加し、4か国海上演習になることが決まった。
中国政府が不快感を表明することはほぼ確実な見通し。
ABC放送(電子版)が伝えた。
日本の海上自衛隊も加わる3か国の大規模海上演習は12月に予定されており、今回公式にオーストラリアにも参加招待があった。中国政府は、この海上演習を脅威と見ており、2008年以降、オーストラリアが参加しなかったのも中国との国交関係悪化を恐れたからだとされている。
リンダ・レイノルズ国防相は、「オーストラリアは2020年のExercise Malabarに参加する。これは画期的な出来事だ。Malabarのような軍事的に高度な演習はオーストラリアの海上能力を強化する上で不可欠だし、オープンなインド洋太平洋地域の繁栄を合同でサポートすることを示すものだ」と語っている。
さらに、「また、この合同演習は、インド洋太平洋を取り巻く主要民主主義国の相互の深い信頼を明らかにするものだ」と語っている。
これまでも日本とアメリカは外交筋を通してオーストラリアの参加復活を促してきており、インドはこれに対して豪軍参加には消極的だったが今回ようやく豪軍招待を承諾している。
このような動きに対して、中国はこの演習を軍事的脅威と受け止め、中国の軍事的影響力を遮る努力だとみている。
オーストラリアのMalabarへの参加招待は、10月初めに東京で開かれた4か国外相会議に続く動きであり、この会議にはオーストラリアからマリス・ペイン外相が出席していた。そのペイン外相は、「インド洋太平洋地域の平和と安定のために4か国が力を合わせて貢献できることを信じている」と語っている。
■ソース
Australia to rejoin ‘quad’ naval exercises in move certain to infuriate Beijing