NSW州警察、誤ってメルボルン行きフライトに案内
シドニー空港に到着したドイツ人旅行者2人がシドニー市内のホテルでの2週間の隔離に入らず、国際線から国内線に移動し、そのままメルボルン行きのフライトに乗った事件を調べていたNSW州警察は、空港警察官が誤って2人を国際線から国内線に案内したものと結論し、警察官のミスを認めた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
2人がホテル隔離をしていなかったことはメルボルン空港に到着してから、同空港警備担当者が発見し、当局に届けた。
NSW州警察は、「現場の警察官が、2人をホテル隔離免除の正当な理由があるものと錯覚したのが原因」としている。そのため、州警察は、シドニー国際空港の警備体制に欠陥があったものとして見直しと再強化を進めている。
現在、2人のドイツ人旅行者は、ビクトリア州内でホテル隔離しており、これまでのコロナウイルス検査で陰性と判定されており、7日に再度検査することになっている。
NSW州警察のジェフ・ロイ副長官の発表によると、2人は53歳の女性と15歳の少年で、シドニー国際空港到着時にはNSW州保健局のスクリーニングでホテル隔離行きのバスに乗るよう指示された。ところが、言葉の隔たりで、現場の警察官が2人はホテル隔離を免除されているものと勘違いした。この警察官は空港任務当番2度目で、自分は規則通りのことをしていると信じ込んでいた。当の警察官は、ホテル隔離免除を証明する書類をチェックするべきだったとして、ミスを認めている。
ロイ副長官は、「このミスはNSW州警察の失態と言えるが、10万人の国際線旅行者のうち2人がホテル隔離をしなかったということだ。これまでホテル隔離は成功をおさめてきた。このような不祥事が起きたことは残念だし、批判に甘んじるべきだが、これを反省の手がかりとして前進していきたい」と語っている。
■ソース
NSW Police admit they ‘incorrectly’ let German nationals fly to Melbourne without quarantining