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「コロナウイルス・ワクチン追加接種が必要になるかも」

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チャントNSW州主席医務官が4回の接種を予告

 2月8日付ABC放送は、NSW州政府のケリー・チャント主席医務官が、「コロナウイルス対策にブースターを含めた3回の接種に加えて4回目の接種が必要になる可能性もある」と予告した。

 2月7日午後4時までの24時間の新陽性者は9,690人、6,810人がRATでの検査、2,880人がPCR検査で判定されている。また、コロナウイルス感染症入院患者はさらに減って2,068人になった。そのうち132人がICUで治療を受けている。前日の新陽性者は7,437人で、2,000人以上の増加があったことになるが、保健当局は既にピークを過ぎたと考えている。

 ブースター接種資格者の44%がブースター接種を済ませた。

 チャント主席医務官は、「パンデミックは常に様相が変わっており、公衆衛生アドバイスもそれにつれて変わらざるを得ない。ブースターを含めた3回の接種、あるいは免疫不全のある人の場合は4回の接種を受けるまで充分な免疫保護ができているとは考えないように」と語っている。

 また、「2月7日午後4時までの24時間にコロナウイルス感染症で亡くなった18人の患者のうち、ブースター接種まで受けていたのは3人のみだった。社会はコロナウイルスとの旅をしているようなものだ。将来的には豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)のガイダンスに従ってさらに追加ワクチン接種を勧告することになるかも知れない。これで終わりというのではなく、今後さらに新しい知見に基づいて適応していかなければならない。ただし、ワクチンは効果がある。驚くほど有効だ。だから、まだ受けていない人は是非接種を受けてもらいたい」と語っている。

 死者の内訳は男性が12人、女性が6人。2人が60代、5人が70代、6人が80代、5人が90代だった。3人はブースターを含めた3回の接種を受けており、10人は2回の接種、5人は未接種だった。高齢は重症化や死亡につながる重大なリスク要因であり、殊に重大な基礎疾患がある場合にはさらにリスクが大きくなる。

 現在の接種率は5歳から11歳までの1回の接種率は43.2%、12歳から15歳までは78.6%が2回を済ませており、1回のみも加えると83.4%になり、いずれも徐々に増えている。

 ドミニク・ペロテー州首相は、「州社会はオミクロン・アウトブレークを脱し、守りの態勢から攻めの態勢に転じた。2月28日にさらに規制が解除されればシドニー市は活気を取り戻すことだろう」と語っている。
■ソース
Kerry Chant says people in NSW may need extra doses of COVID-19 vaccine

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