辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじと共に注目の新作を紹介!レーティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。作品の評価は5つ星で採点結果を紹介。
アナベル 死霊博物館
Annabelle Comes Home
ホラー/M 6月27日公開予定 期待度★★
現在もアメリカ・コネティカット州にある博物館に保管され、神父による祈祷が行われている実在する呪われた人形・アナベルを題材にしたホラー・シリーズ。同作は、アナベルの起源を描いた『アナベル 死霊館の人形』『アナベル死霊人形の誕生』に続く第3弾で、『死霊館』シリーズの心霊研究家ウォーレン夫妻がアナベルを引き取った後の恐怖が描かれているスピンオフとなる。地下にある保管室に呪われた物品を陳列していた夫妻。2人の留守中に、そこに保管されていたアナベルの封印が解かれ、呪いの品々に眠る悪魔たちを目覚めさせてしまう。夫妻の娘・ジュディーに狙いが定められ、逃げ場のない館はオカルト博物館と化する。ホラー好きは必見の作品だ。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
Spider-Man: Far From Home編集部員がお薦め !
アクション、アドベンチャー/TBC 7月1日公開予定 期待度★★★★
2017年に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』の続編となる作品。19年4月に公開され、爆発的大ヒットとなった『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも参戦したスパイダーマンのその後が描かれている。ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)は高校の夏休み、学力コンテストのチーム仲間と一緒にヨーロッパを訪れていた。意中のMJ(ゼンデイヤ)との恋も進展させたい彼は、休みを満喫するつもりだった。しかし、そこに突然現れた異次元から来たという男ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)から、ヨーロッパ各地で起こっている自然災害の原因を調べるよう要請され、謎のヒーロー・ミステリオ(ジェイク・ジレンホール)と共に同地の異常気象を調査することになる。
ステューバー
Stuber
アクション、コメディー/TBC 7月11日公開予定 期待度★★
ロサンゼルスを舞台に、配車サービス「Uber」のドライバーが、車両に乗り込んできた強面のワイルドな刑事とタッグを組み、事件を解決していくアクション・コメディー。アメリカで人気のコメディアン兼俳優のクメイル・ナンジアニがお人好しのドライバー・スチュを演じ、元プロレスラーのデビッド・バウティスが刑事・ヴィック役を務める。レーシック手術直後で視力が回復途中のため、Uberを利用してテロリストを追跡するヴィックのペースに巻き込まれてしまう温厚なスチュ。ミスマッチな2人が奮闘する同作は、笑える要素がたっぷりで、カー・アクションも見どころの1つだ。メガホンを取ったのは、『もしも君に恋したら。』『俺たち喧嘩スケーター』のマイケル・ドース。
ライオン・キング
The Lion King
ライブアクション、ドラマ、アドベンジャー/TBC 7月17日公開予定 期待度★★★
1994年に公開されたディズニーの長編アニメーション『ライオン・キング』がフルCGリメイク作品としてよみがえる。アフリカのサバンナを舞台に、自然界の厳しさや美しさ、命の尊さが描かれた物語だ。動物たちの王国・プライド・ランドの王として尊敬を集めるライオン・ムファサは、息子のシンバに、自然界を支配するバランス、生命の環に加え、王としての心構えについて教える。しかし、シンバが王になることを望まないムファサの弟スカーは手下のハイエナと共にムファサを殺害し、その罪をシンバになすり付け、彼を王国から追放する……。オリジナルのアニメーションより更に動物たちの動きがリアルに描写され、躍動感あふれる点が見どころの同作は、幅広い年齢層が楽しめる。