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常連日本人、ローカルから絶大な支持を得るシドニーのマッサージ店
全員が熟練の日本人マッサージ・セラピスト
「Zen Japanese Massage」
シドニーのセントラル駅から西方へ約5キロ、エンモアに店舗を構える「禅ジャパニーズ・マッサージ(Zen Japanese Massage)」はシティーから多少離れたロケーションながら多くの日本人、及びローカルの常連客を抱える人気マッサージ店だ。2022年、創業10年目を迎えた同店は、多数のマッサージ店が連なる激戦区にありながら、業績は創業以来右肩上がりだという。その人気の理由はスタッフの質の高さにある。日本で理学療法士、オーストラリアで医療マッサージ・セラピスト及びフィジオセラピストの資格を取得し、同店のオーナーを務める福富尊彦さんに開業に至った理由や同店の強み、今後の展望など、話を伺った。同店では、我こそはという腕利きのセラピストも随時募集。理念に共感したセラピストは門戸を叩いてみると良いだろう。
(インタビュー:日豪プレス編集部)
PROFILE
福富尊彦(ふくとみたかひこ)
日本で理学療法士の資格取得後、2010年にワーキング・ホリデーで来豪。大学進学準備の傍らマッサージ店を開業。シドニー大学在学中に医療マッサージ・セラピストの資格を取得し、本格的にビジネスを展開。2013年に「禅ジャパニーズ・マッサージ(Zen Japanese Massage)」をオープンし、フィジオセラピストの資格も取得。「徒手療法」と呼ばれる理学療法士が自らの手で治療する手技を重んじ、体の治療やメンテンナンスを主体としたサービスを提供している。
来豪2年で理学療法の先進国オーストラリアでマッサージ・クリニックを開業
──理学療法士になったきっかけ、来豪しマッサージ店を開業した経緯から教えて頂けますか。
工業高校在学中、大学生の友人に誘われて、知的障がいを持つ児童と一緒に遊んだりサポートしたりするボランティア・サークルに参加したことをきっかけに、どっぷりとボランティア活動にはまりまったのが最初のきっかけです。当時は福祉系の大学に進学したかったのですが親に反対され一度は諦めたのですが、その後もボランティア活動を続ける姿を見た親が、私に理学療法士の道を勧めてくれたのです。
──反対した負い目もあったのかもしれませんね。
ええ、その後は勤めていた会社を退職して理学療法士の養成学校に通ったのですが、4年生の時に実習で訪れた病院で、歩くのが困難な患者さんを歩けるようにして帰した先生の姿を目の当たりにして「すごい! 格好良い」と衝撃を受けました。その先生の言う通りにすると、患者さんの不調が取り除かれてその人の生活がすごく良くなる。それってすごいことですよね。その時に理学療法士として上を目指したいという気持ちが芽生えました。そこで理学療法の先進国として知られるオーストラリアの知見や技術にすごく憧れを持ち、勉強したいという思いが生まれました。それがオーストラリアに来たきっかけです。当時は英語力も金銭力もなく苦労しましたが、シドニー大学で理学療法を勉強するための学費を補うためにワーキング・ホリデー2年目にマッサージ・クリニックをスタートさせ、そのまま今に至っています。
──実行力がすごいですね。当初、生活のために始めたとはいえ、やはり根底には深い理念などをお持ちだったのですか。
後先をあまり考えずに踏み出すタイプではありましたが、もちろん思いはありました。学生時代に格好良いと思って憧れた先生がしていたことをクリニックの中で実現したかったんです。それが、気持ち良くてリラックスできるという一般的なマッサージよりも、お客様の生活や人生をより良いものにするマッサージにしたいと考えるきっかけになったわけですが、ハードルを高く設定してしまったおかげでいろいろと考えさせられました。マッサージは、家族間で行えば親孝行と言われるほど、もともと人に喜んでもらえるものなのですが、我々はお客様からお金を受け取ってサービスを提供するマッサージのプロですから、喜んで頂ける過程における気持ちの面での充実と成果を混同することはできません。そのためには、手技の1つひとつに明確な目的を与えることが必要だと気付いたんです。難しい症状のお客様が来られても、状況に応じたベストなアプローチが求められますから、「このお客様の生活を良くするぞ!」という断固たる意志がプロとしての資質で、それがお客様の信用を得ることにつながります。なぜなら、行動とそれに伴う結果というのは、人びとの意識の中から生まれるものだからです。
──Zen Japanese Massageでは、マッサージ以外にもさまざまなメニューを取りそろえていらっしゃいます。
フィジオセラピーをはじめ、鍼灸、ストレッチ・セラピー、リフレクソロジー、姿勢・骨盤矯正など幅広く対応しています。「体の不調を治すこと」にこだわり、治療を主眼としたマッサージを提供しているため、お客様それぞれに合った解決法を網羅している点が強みですね。「体調が悪くなったらZenに行こう」と思ってもらえるようなクリニックにしていくことを目指しています。メニューが豊富なことに加え、セラピストがそれぞれ独自の手技で施術するため、例えばお客様とセラピストの相性が良くない場合、他のマッサージ店に行かなくても、店内で違うセラピストから施術を受けてもらうことで、お客様に合った解決法を提供することが可能です。
当店には、シドニー大学卒業のフィジオセラピストが私を含め3人、オーストラリアでは大学院を卒業しなければ取得できないアキュパンクチャリスト資格保持者が1人、他ナースや日本の理学療法士、柔道整復師、マッサージ歴25年を越える大ベテランや、日本のフィットネス業界で名の知れた「ライザップ」で、全国ナンバー1の顧客実績を持つパーソナル・トレイナーもマッサージ・セラピストとして在籍しており、意見交換や勉強会など行って日々研鑽しています。そうしたことを通じて、マッサージだけでなく、体づくりのアドバイスや指導を行うなど、独自のスキルや強みを生かした施術を提供しています。
──在籍するセラピストは日本人のみとのことですが、お客様はローカルの方が多いですか?
店舗の立地的にも、お客様の9割はローカルの方です。一方でセラピストは全員日本人。開業当初は、ブランディングが追いついていなかったので異なる名前で運営しておりましたが、「Japanese Massage」という看板を掲げることによってお客様の反応は大きく変わりました。日本人セラピストによる施術のニーズはすごく高いですね。日本人特有の気配りや細やかな配慮、おもてなしの精神など質の高いサービスが求められているのだと思います。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
今後取り組みたいことは山のようにあるのですが、大きな目標としては、将来的に全豪に店舗を展開していければと思っています。お客様はもちろん、禅で働いているセラピストにも全豪どの都市でも活躍頂き、充実したライフワーク・バランスを実現してもらうことを目指したいと思っています。まずは、オーストラリアにいる皆さんにかかりつけ医に行くような感覚で「体に不調を感じたら、Zenに行こう!」と思ってもらえたらうれしいです。
住所:210 Enmore Rd., Enmore NSW 2042
Tel:(02)7901-2841
Web:https://zenjapanesemassage.com.au