三菱重工相模原ダイナボアーズのマット・トゥームア選手に期待
2009年に日本で開催された「IRBジュニア世界選手権」に、ジェームズ・スリッパー選手、ニック・ホワイト選手らがU20豪州代表として来日した時に、背番号10を背負っていたのが、マット・トゥームア選手。今季、三菱重工相模原ダイナボアーズに加入した。早速、神奈川県相模原市の練習場にお邪魔した。
「09年の来日時、『私は独身です』という日本語しか覚えていなかったけれど、今はそのフレーズは使えなくなってしまいました」と、お茶目なトゥームア選手。その当時とルックスが変わらないのではと問うと、「自分の頭にある傷を見たら、同じとは思えないでしょう。でも、ニックネームがPUPP(PUPPY)なので、(変わらないというのは)それが証拠かもしれませんね」と答えてくれた。
「日本は、すごくすてきな所だなと思っていました。人も優しいし、食べ物も文化もすばらしい。辛いラーメンと焼き肉がお気に入りです。言葉にするのは難しいけど、文化や歴史に触れて、日本のことをいろいろ学んでいます。初詣にも行きましたよ」
「これまでと違った環境でプレーしたいと思っていました。自分のスタイルは日本のラグビーに合うと思うし、ランニング・ラグビーも好きですから。ダイナボアーズは、(リーグ・ワンのディビジョン1に)昇格したチームで、エキサイティングな挑戦ができる場所だと思ったので決めました。今、振り返ってみると、ワラビーズになったことは夢のようなこと。とても誇りに思っています。次はダイナボアーズで、良い結果を出せるように頑張っていきたいです」と力強く語ってくれた。
10年以上、応援し続けてきた彼を、息子の活躍を願う母の気持ちで見守りたいと思う。
最後に、今回の取材でお世話になった広報の白崎孝紀氏、長澤彩子氏、アナリストのジョン秋庭氏、通訳のピックン・ダグラス氏に心より御礼申し上げます。
今回は、「三菱重工相模原ダイナボアーズ・アイスホッケー・シャツ」を日豪プレス読者2名様にプレゼント!
このコラムの著者
山田美千子
ラグビーに魅せられおよそ20年。「強い時も弱い時も、ナンバー・ワンはいつでもワラビーズ!」と、自他共に認めるワラビーズ・オタク。歴代の愛犬の名前はワラビーズ選手が由来。得意なことは、ワラビーズの次世代エースを見つけること。苦手なことは、写真を撮られること