全豪オープン関係者からイギリス型コロナウイルス株

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スペイン選手、厳重隔離苦情後に陽性判定受ける

 1月22日付のABC放送(電子版)は、全豪オープン参加のためチャーター機でメルボルンに到着したスペインのポーラ・バドサ選手(23)がホテル隔離7日目の検査でコロナウイルス陽性と判定された。そのため、同選手はヘルス・ホテルに移された。また、23日付ABC放送(電子版)は、全豪オープン関係者3人からイギリス型コロナウイルス株が検出されたと報道している。

 バドサ選手らはチャーター機に同乗していた関係者が検査で陽性と判定されたため、乗っていた全員が予定されていた通常のホテル隔離より厳しく、1日5時間の練習も許されない厳重隔離に入っている。またバドサ選手のウイルスが感染力の強いイギリス型の場合、通常の14日の隔離ではなく、陽性判定を受けた検査の日から14日間の隔離になる。バドサ選手は検査前まで厳重ロックダウンの厳しさに苦情を挙げていた。

 さらに、23日には、VIC州のホテル隔離機関、COVID-19 Quarantine Victoria (CQV)が、「これまでに全豪オープン関係者3人がイギリス型ウイルス陽性と判定された」と発表している。全豪オープン・テニス関係者からイギリス型株が検出されたのはこれが初めて。

 3人は30代の男性2人と50代の男性1人で、いずれも選手ではなく、また、1月15日に到着して後、厳重ロックダウンに入り、それぞれ15、17、18日に検査で陽性と判定されており、ウイルス株のゲノム解析が急がれていた。

 CQVは、「テニス関係者はこれまでに10人がアクティブな陽性患者と判定されている」と発表しており、23日の発表までに隔離中の20代の男性1人がアクティブな陽性と判定されている。

 VIC州は、ホテル隔離中の海外からの渡航者や帰国者では陽性者を出しているが、1月22日午後8時までの24時間に15,711人が検査を受け、市中感染ゼロがすでに連続17日目に入っている。また、アクティブな感染者は33人となっている。また、市中感染のアクティブ感染者は、ブラック・ロック・レストラン・クラスターの患者1人のみ。
■ソース
UK strain of COVID-19 detected in trio linked to the Australian Open

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