オークランドでさらに2人が南ア型コロナウイルス陽性
ニュージーランド(NZ)北島オークランド市で海外帰国の女性が14日間のホテル隔離した後に発症、感染力が強いと考えられている南ア型コロナウイルス陽性と判定された。そのため、オーストラリア政府はNZとの間に交わしていた「相互に14日間のホテル隔離を免除し、自由に航空機で行き来できるトランス・タスマン・トラベル・バブル」制度を一時停止していたが、3日間の期限が来た1月28日、さらに3日間の延長を決めた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
女性(56)はスペイン、オランダなどを旅行した後、NZオークランドに帰国、14日間のホテル隔離中は陰性だったが、帰宅し、オークランド市内で30か所ほどに立ち寄った後に発症し、検査で陽性と判定された。発症時期や南ア型ウイルス感染ということから、女性は14日間のホテル隔離中に他のホテル隔離者から感染したのではないかと考えられている。
NZではさらに2人が南ア型コロナウイルス陽性と判定されており、この2人も最初の感染女性と同じく、オークランド市内のプルマン・ホテルで他の帰国者から感染したとみられている。これに対してオーストラリア保健当局者は、早ければ1月9日以後のNZからの旅行者の中にコロナウイルス感染者がいるのではないかと懸念している。
オーストラリア政府の停止3日間延長でトラベル・バブルは1月31日午後2時まで停止されることになり、NZからの旅行者は以前の通りに14日間のホテル隔離を受けなければならない。
NZでは、感染者が3人になったことで、濃厚接触の範囲やそれ以外にもコロナウイルスにさらされた可能性のある人々が検査を受け、結果を待っている。
NZからオーストラリアに来た旅行者でオークランドで南ア型コロナウイルスにさらされた可能性のある人は12人。うち3人はそのまま香港に向かっており、2人はQLD州に移動した。
一方、連邦主席医務官は、1月9日以後にNZからオーストラリアに渡ってきた者すべてを対象にすると発言している。
■ソース
Pause in travel bubble with New Zealand extended for three more days