死傷者なし、同乗者徒歩で逃走、運転者追跡逃れる
1月28日夕刻、メルボルン市内でまた乗用車の暴走があり、警察車が追跡した。乗用車の同乗者1人が途中で徒歩で逃走、また、運転者は車ごと追跡を逃れ、問題の車は後にビルの駐車場で住人の通報で発見された。
警察では2人の行方を追っている。
目撃者によると、同日午後5時前、緑色のセダンがバーク・ストリート・モールを暴走し、その後を接するように警察車が走っていた。そのため、通りにいた歩行者は一斉に車の進行方向から飛び退いた。
バーク・ストリートには過去の暴走事件後に設置されたボラード(鉄柱)が並んでおり、乗用車はボラードをかすっただけで歩道には入ることはできなかった。その後、乗用車はUターンし、スワンストン・ストリートを走ってセント・キルダ・ロードに入った。
Uターンの前に助手席から男が1人飛び出し、交差する通りを徒歩で逃げたが、警察は、暴走車の方を全力で警戒するため、徒歩で逃げた男を追うことはしなかったと発表している。
また、警察は、過去の事件と同じく歩行者や警察官を狙った攻撃事件も警戒し、一時は拳銃を抜いて警戒したが、乗用車は歩行者や警察官に突進する様子はなく、警察の追跡を逃れようとしているだけと判断し、発砲は控えたと発表している。
午後6時40分には、事件のニュースで聞いた住民の通報で、アルバート・パークアシュワース・ストリートの建物の駐車場でナンバー・プレートを外され、乗り捨てられた三菱ランサーが発見されている。警察は2人の行方を追っている。
2017円1月20日、ジェームズ・ガルガソウラスが乗用車で暴走し、日本人青年や幼児を含む6人を殺害し、多数を負傷させた事件から4年が経過して、また類似の事件が起きた。
■ソース
Pedestrians run for cover as car races through central Melbourne, driver escapes