オーストラリア、ミャンマーとの防衛協定停止を決定

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ミャンマー警察がクーデター抗議50人殺害の報道に

 ミャンマーの民主選挙の結果に対して同国軍部が「不正選挙があった」と主張してクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏を逮捕起訴するなどしている。

 これに対して、同国の若者が連日各地で抗議行動を繰り広げているが、同国の警察の暴力が日増しに悪化しており、実弾発射で2人が殺害された報道から始まって3月6日には遂に抗議行動の若者の死者が50人に達したと報道されるまでになっている。

 このクーデター派の暴力激化を懸念したオーストラリア政府はミャンマーとの防衛協定を停止すると発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 3月7日、マリス・ペイン豪外相が声明を発表し、「2月1日のクーデター以来、暴力がエスカレートしており、死者数も増えていることをオーストラリアは非常に懸念している」と述べている。

 さらに、「我が国は、表現の自由や平和的な集会など普遍的な権利を行使している市民に対して致命的な武力や暴力を用いることを断固糾弾する」と述べている。

 同じ7日、ミャンマーの古い首都バガンでも警察の暴力が激化しており、目撃者の証言やソーシャル・メディアに発表されたビデオなどは、警察が抗議行動の市民に対して実弾を発射、数人を負傷させたと伝えられている。

 ミャンマーでは連日のように多くの市町で大規模な抗議行動が続いており、治安当局は致命的な武力や大量逮捕で対応している。そのため、国連人権委員会によると、警察の発砲で2月28日に少なくとも18人が殺害され、さらに3月3日には38人が殺害されている。

 その他、ヤンゴン、マンダレイでも警察が威嚇射撃の他、催涙弾、ゴム弾、閃光音響弾などを使っている。
■ソース
‘Grave concerns’: Australia suspends defence agreement with Myanmar over coup violence

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