WA州政府、国際線到着フライト制限始める

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連邦保守連合政府との対立深まる

 4月25日、マーク・マクガワンWA州労働党首相は、4月26日以降もパース市域とピール地域に発令しているロックダウン規制の一部を延長する考えを示唆した。

 また、海外のコロナウイルス・ホットスポットとされる国々への渡航と帰国に対して連邦政府が余りにも緩すぎると改めて批判した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 さらに、24日の連邦政府批判の発言に加えて、「WA州のホテル隔離制度はいつまでも続けられるものではない。連邦政府が帰国者をクリスマス島など連邦政府の施設に隔離収容するといった責任を引き受けなければならない」とさらに深く突っ込んで連邦政府批判を繰り返した。

 また、「連邦政府に、海外からの帰国者数を制限するよう要求しているのも同じ理由だ。コロナウイルスを制圧するためには海外帰国者の流入を抑えるしかない。オーストラリア国民が結婚式、運動競技会、葬儀などでホットスポット地域にほぼ自由に往復できるというのは間違っている。海外に行きたい者が『葬儀に出席』と届け出るとそのまま信用して許可を出す。パンデミックのさなかにコロナウイルスが大流行しているところにも行くことができるというのは信じられないことだ」と語っている。

 4月25日朝、ピーター・ダットン国防相は、帰国者を連邦の施設に隔離収容する案を一蹴したが、パース国際空港への海外帰国者数を半減することには連邦政府も承諾を与えた。

 現在、海外帰国者の間のコロナウイルス陽性者の半数はインドなど南アジアからの帰国者とされており、インドは1日の新陽性者が312,731人になるなど、コロナウイルス感染者と死者が危機的な段階になっている。

 しかも、現在、外務貿易省(DFAT)に、「オーストラリアへの帰国を望んでいる」と届け出ている海外滞在者34,000人のうち、最大グループの9,000人がインドに滞在している。

 4月25日朝、ダットン国防相は、「時には問題も起きるがホテル隔離制度は機能している」と反論している。しかし、疫学専門家からは以前からホテル隔離が感染の温床になりがちとしてホテル隔離制度否定の発言が出ている。
■ソース
‘Slow the flow’: WA Premier cuts international arrivals as fight with Canberra deepens

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