1bカテゴリーに編入し、出発前に2回の接種
2021年7月後半に予定されている2020年オリンピック東京大会と8月後半に予定されているパラリンピックに派遣される選手・役員を優先順位1bに編入し、オーストラリアを発つ前に2回のコロナウイルス・ワクチン接種を済ませることが決まった。
4月27日付ABC放送(電子版)が伝えた。
選手・役員には年齢により、アストラゼネカ(50歳以上)、またはファイザー(50歳未満)のワクチンが投与されるが、50歳以上は役員その他のスタッフということになる。また、2回の接種の間隔はファイザーは3週間だが、アストラゼネカは12週間なので、4月中に1回目を済ませなければならない。
オーストラリアから派遣される両大会の選手・役員・スタッフは合計2,050人ほどにもなる。
一方、日本は2020年3月のパンデミック宣言以来50万人以上が感染し、1万人ほどが亡くなっている。
これまでオリンピック選手のほとんどは2bカテゴリーに含まれており、2021年もまだまだ先にならないと2bのワクチン接種は始まらない。一方、50歳以上その他の人口を含む1bカテゴリーは既に接種プログラムが始まっており、オリンピック選手団メンバーが1bに編入されたことでいつでも接種を受けられることになる。
グレッグ・ハント保健相は、「選手達が東京で存分に競技し、無事に帰ってくることを願っている」と語っている。
リチャード・コルベックスポーツ担当大臣は、「ワクチンは健康弱者が最優先だが、オリンピック開催が近づいてくるにつれて選手のプレッシャーも大きくなってくることは理解できる。今年のオリンピックとパラリンピックはいつもの大会とは大きく違っているが、選ばれた選手は精一杯競技できるようになるのが望ましい」と語っている。
■ソース
Australian athletes headed to Tokyo Olympics to be given COVID-19 vaccine