VIC州、新たに1,890人が陽性、5人死亡

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メルボルン・カップでは10,000人の観客許可

 10月10日付ABC放送(電子版)は、VIC州政府の発表として、同9日午後8時までの24時間に1,890人がコロナウイルス陽性と判定され、また、5人が亡くなったと伝えている。

 また、11月初めにはメルボルン・カップなどスプリング・レーシング・カーニバルのイベントには10,000万人の観客も許可される予定を発表している。毎年恒例の国家的行事になっているメルボルン・カップは今年、11月2日の火曜日に開催される予定になっている。

 また、10月11日からは、州内郡部15箇所でワクチン完全接種者を対象とする「ワクチン経済」が試験実施される。

 政府は、「1,890人の陽性者の約半数がヒューム、ブリムバンク、メルトン、ケーシー、ウィトルシー、ウィンダムの6地区で占められている」と発表している。また、1人は国内感染者ではなく、ホテル隔離中の海外帰国者だったため、データが訂正された。

 ダニエル・アンドルーズVIC州首相は、「イベント開催の決行は、VIC州の今後を示す重大なシグナルになることだろう。州民を挙げて、コロナウイルスとの共存を図り、難局を乗り切っていく決意を示すものだ。これからVIC社会を開放し、州民がその力を発揮できる社会を取り戻していく」と語っている。

 5人の死者のうち2人はマラバーノング地区とウィンダム地区の70代の男性各1人、ヤラの80代の女性1人、メルボルンとブリムバンクの50代の男性各1人で、今回のメルボルン地域のアウトブレークの死者は85人にのぼっている。また、VIC州のアクティブ感染者は総計18,342人になった。

 VIC州では16歳以上の成人の85%が少なくとも1回はワクチン接種を受けており、そのうち58%が2回の完全接種を受けている。

 メルボルン・カップより先には10月30日にシドニー・マイヤー・ミュージック・ボウルが予定されており、入場が認められるのは2回の完全接種者に限定され、数千人規模の観客を予定している。

 アンドルーズ州首相は、「メルボルン・カップの観客数は確定しているが、他の競馬イベントの観客規模は、16歳以上の州民の2回の接種率が80%を超えるかどうかにかかっている。競馬好きであろうとなかろうと、メルボルン・カップはVIC州民にとっては非常に重要な日になっており、その実施はオーストラリア国内だけでなく、世界中に、VIC州が門戸を開き再び歩みを進め始めたことを知らせることになる」と語っている。

 州政府のマーティン・パクラ・レーシング担当相は、「11月2日までに完全接種率が80%に達しない場合には、フレミントン競馬場から半径25kmの円内に居住する人だけが観客として入場できることになる。いずれにしろ、入場客は2回の完全接種者であること、また、感染のリスクを抑えるため、マスク着用と定められた場内区画に着席することなどが規則づけられる」と語っている。
■ソース
Victoria records 1,890 new COVID cases, crowds of 10,000 to be allowed at Melbourne Cup

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