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「携帯電話にかかってくるボイスメールに注意を」

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消費者保護機関が電話サギに警戒呼びかけ

 10月18日付ABC放送(電子版)は、豪競争消費者委員会(ACCC)の声明として、「電話サギも進化しており、2021年8月以来”Flubot”と呼ばれるサギが増えている。携帯電話にかかってくるボイスメールへのアクセスを求めるテキスト・メッセージに注意するよう」との警報を伝えている。

 このFlubotサギは毎日何千人もの国民にテキスト・メッセージを送ってきており、次第に手の込んだ内容に進化している。

 このテキスト・メッセージサギは最初は、「ボイスメールが来ている。クリックしてアクセスする」ようにとのテキスト通知がスマート・フォンに現れ、信用してクリックするとウイルスがダウンロードされるというものだった。

 サイバー・セキュリティ専門家によると、現在の手口は、ユーザーのセキュリティ不安につけ込み、「サギ・メールが来ている。セキュリティ・ソフトウエアをインストールしてサギを防ぐように」呼びかけ、セキュリティ・ソフトウエアと見せかけたウイルスをダウンロードさせる手口になっている。

 ACCCのScamwatchがこのFlubotを監視しており、ディライア・リカード副委員長は、「まるで津波のようにオーストラリアに押し寄せてきている。8月に現れたが毎月のように進化している」と語っている。

 この1か月間で16,000件のFlubotが報告されているが、その前1か月のFlubot件数は13,000件弱だった。

 また、9月には偽の小包トラッキングや小包に関わる料金を支払うようにというメッセージを使ったサギが出回っていた。しかし、10月にはさらに進化し、リカード副委員長も、「Flubotの被害を防ぐため、セキュリティ・アップをダウンロードするよう勧めるメッセージが現れた。クリックすると、スマート・フォンがFlubotマルウエアに感染している。セキュリティ・アップデートをインストールしてそのマルウエアを削除するようにとのメッセージが現れる。まったく頭の回る詐欺犯達だ」と語っている。

 ACCCのデータによると、2021年1月1日から10月3日までの被害報告は120,279件、被害総額は6,680万ドルに達している。被害金額で104%の上昇、被害報告件数では87%の上昇となっている。

 ACCCでは、心当たりのないメッセージはクリックしたり、開けたりせず、即削除するよう呼びかけている。
■ソース
ACCC warns phone users to be aware of evolving Flubot scams

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