ロックダウン期間中の休校協力報奨と経済刺激目的
10月21日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州政府が、ロックダウン期間中のホームスクーリングに対して休校協力報奨金として学童の保護者に$250のバウチャーを支給すると発表したことを伝えている。
この報奨金バウチャーは州政府の28億ドルのコロナウイルス復興戦略の一部で、経済刺激目的を兼ねており、バウチャーで支給されるため保護者が現金として貯め込むことができない。
この$250のバウチャーは、2021年に就学児童を持っていた世帯あたりに支給されるもので、Dine & Discoverバウチャーと同じように、Service NSW appで、2022年3月より、Service NSWウエブサイトからダウンロードできるようになる。また、このバウチャーはアトラクションやエンターテインメントの料金支払いに充てることができる。
21日、ドミニク・ペロテイNSW州首相は、「就学児童の保護者は長期にわたるロックダウンの期間中、忍耐強くホームスクーリングを続けてきた。政府は感謝の報奨を贈らなければならない」と語っており、1億9,300万ドルの予算を計上しており、2022年3月から10月まで有効。
さらに、「NSW州の児童が学業に遅れることがないよう保護者が児童に直接教育を施してきた。この保護者の人々はNSW州繁栄の礎石ともいうべき立派な州民だ」と語っている。
経済復興戦略には5億ドルの予算でDine & Discoverバウチャーを12月から再実施する他、2022年3月からは州内旅行を奨励するため、宿泊費の一部を補填するStay and Rediscoverバウチャーも新規に始められる。また、舞台芸術への出資、屋外テーブルのアルフレスコ・ダイニングを奨励するパッケージに2億ドル強が計上されている。
今回のパッケージの中心になっているのはDV根絶を目指す取り組みとして、州内の被害女性の避難所を161箇所に倍増するために5億ドルが計上され、精神衛生回復パッケージにも1億3,000万ドルが用意される。
マット・キーン新州財相は、「NSW州経済にとってロックダウンは週19億ドル、総額にして500億ドルの損失になっていた。しかし、州民は素晴らしい忍耐力と創意でこのパンデミックを切り抜けてきた。州民の経済的自信を回復し、新しく経済生活の機会を提供し、パンデミック前の活気ある社会を取り戻すためにこのパッケージを役立てたい」と語っている。
■ソース
NSW parents to get $250 vouchers as a homeschooling thank you