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豪医薬品管理局、初期接種者のブースター接種検討

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医療従事者らの「接種免疫低下」の不安に応え

 10月23日付ABC放送(電子版)は、接種開始初期に優先的に接種を受けた第一線業務従事者の接種から半年が経過しようとしており、コロナウイルス・ワクチン接種の効力が低下してくる可能性に不安の声が挙がっていることで、豪医薬品管理局(TGA)が、3回目のブースター接種を勧告すべきかどうかを検討すると発表したことを伝えている。

 一方、保健当局は、初期の接種も2回の接種を受けていれば十分な効力を保っていると発表している。

 ファイザー社からコロナウイルス・ワクチンのブースター接種に関する新しいデータが送られてきており、TGAでは10月25日からそのデータを検討することになっている。また、保健当局は11月から新たにブースター接種を開始したいと話している。

 このブースター接種対象として、前回通り、高齢者介護施設の入居者と職員、医療従事者、国境警備部・検疫関係業務担当者が最優先順位に挙げられている。

 一部の国では既に高齢者や健康弱者を対象としてブースター接種を始めているところもあるが、オーストラリアではまだ承認を受けていない。

 TGAでは、ファイザー・ワクチンの現在庫をブースター接種に用いるというファイザーの提案を検討してきた。

 このブースターは2回目の接種から大まかに6か月ほど後に接種することになっているが、正確なタイミングや接種実施計画については、政府機関の豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)の勧告を受けて決めることになっている。

 連邦政府のマイケル・キッド副k主席医務官は、「ブースター接種の目的はウイルスの広がりを抑えるためであり、2回の接種を受けた人がウイルス感染しても重症化を防ぐというワクチンの免疫作用が時間経過とともに弱まるという証拠はほとんどない。ただし、時間の経過とともに抗体のレベルが下がってくることは知られており、完全接種者がコロナウイルスに感染し、他の人に感染させるというブレークスルー感染のリスクはあり得る」と語っている。

 ブースター接種は早ければ2021年末前に一般市民にも適用されるようになる。また、政府は2022年から2023年にかけてファイザー・ワクチンを8,500万用量契約しており、他にもモデルナ(モダーナ)・ワクチン1,500万用量、ノババックス5,100万用量が用意されることになっている。
■ソース
TGA to consider booster doses as health authorities assure the fully vaccinated that they are protected

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