VIC、NSW州とも規制緩和に向かい改善傾向
10月30日付ABC放送(電子版)は、各州・準州のコロナウイルス状況を断片的情報として伝えている。そのうち、主立ったものを拾ってみると、
NSW州では10月29日午後8時までの新陽性者236人の保健管区(LHD)別発生状況を発表しており、過去のアウトブレークとは様相が異なり、各地で少数ずつ発生していることが見て取れる。ハンター・ニューイングランドLHD73人、マランビッジーLHD33人、シドニー南西部LHD24人、シドニーLHD23人、シドニー南東部LHD17人、シドニー西部LHD15人、中北部海岸LHD13人、イラワラ・ショールヘイブンLHD8人、中部海岸LHD7人、ネピアン・ブルーマウンテンLHD5人、NSW州西部LHD5人、シドニー北部LHD1人、NSW州南部LHD1人、NSW州北部LHD1人、受刑者2人、LHD未特定8人
QLD州では、基幹産業でコロナウイルス・ワクチン接種を義務づけられている職種の高額所得労働者が接種を受けるよりも退職する傾向が現れており、コロナウイルス・パンデミックからの経済的な脱出への支障が懸念されている。
これまで、アナスタシア・パラシェイQLD州首相は、「12月からの州境規制緩和後も保護を望むなら、10月29日が1回目の接種の期限だ」と警告してきていた。しかし、現在、州の郡部では、経営者も労組も、ワクチン接種よりも退職する方を選ぶ労働者の続出の対応に追われていると伝えられている。
10月30日午前中にはこれまで通り、10月29日午後8時までの各州・準州のコロナウイルス発生状況が発表された。
NSW州は新陽性者236人、死者3人、(16歳以上の人口の)最低1回ワクチン接種率は93.5%、(16歳以上の人口の)完全接種率は87%。VIC州は新陽性者1,355人、死者11人、最低1回ワクチン接種率は92.3%、完全接種率は79.1%。QLD州は新陽性者・死者ゼロ、最低1回接種率は76.5%、完全接種率62.4%。ACTは新陽性者9人、12歳以上の完全接種率は92.3%、WA州は新陽性者、死者ともにゼロ、12歳以上の完全接種率は60.6%などとなっている。
■ソース
COVID updates: Melbourne shoppers queued outside retailers as city further eases coronavirus restrictions — as it happened