当局は「社会規制解除すれば再び激増」懸念
10月30日付ABC放送(電子版)は、QLD州政府の発表として、10月29日午後8時までに7,400人を検査し、コロナウイルス陽性者発生なし、またコロナウイルス感染症死者もなしだったと伝えている。
また、この日から、州のサーフ・ライフセービング・クラブが接種普及運動に加わり、ケアンズからクーランガッタまでの20のクラブがこの週末に臨時接種クリニックを設営する。
また、QLD州の16歳以上の人口の最低1回接種率は77%、2回の完全接種率は63.05%となっており、ACTやその他の州の平均と比較するとQLD州のコロナウイルス・ワクチン取り組みはかなり低調が続いている.
州警察のスティーブ・ゴルシェウスキー副長官は、「警察では、これからの何ヶ月かの間、接種率が70%、80%、90%と変化する間をどのように取り組んでいけばいいのかを検討している。また、先日まで試験実施してきた自宅隔離制度の成果を評価しており、今後この制度を広げていくかどうかを決めることになる」と語っている。
また、マイケル・ライヤン警察相は、「州社会の再開も見えてきているが、ワクチン接種率の目標が達せられるまで規制を変更することはない」と語り、ゴルシェウスキー副長官は、「接種率はまだ70%にも達していない。12月まで80%に近づくことも考えられない。そのため、当分はマスクを携帯し、必要があればそのマスクを着用し、主席医務官の指示に従うことが必要だ」と語っている。
さらに、ジェームズ・スミス副主席医務官は、「QLD州は州境規制を解除すればまたコロナウイルス感染者が増加することも考えられる。コロナウイルスを持った人々が入ってくれば各所で小さなアウトブレークが起きることが予想される。そういうことが起きれば、これまでのアウトブレークより対応が難しい。以前なら少数の感染者が出たところで圧倒的な力を投入して鎮静化させることができたけれど、今後、感染者が増えればそういうこともますます難しくなり、最終的には1日に何百人もの感染者が出ることになりかねない。ほとんど水晶占いに近い話になるが、今年中にはそういうことにならなくても来年には必ずそういう事態が起きると予想している。2021年末までにはコロナウイルスと共存しなければならないようになると思う」と語っている。
■ソース
Queensland records no new cases of COVID-19, authorities expecting ‘hundreds’ of cases once borders open