「圧倒的な数の州民が接種に応じたおかげ」
11月4日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW・VIC両州の州首相が共同声明を発表し、「両州の圧倒的大多数の州民が積極的に接種に応じたおかげで両州の州境閉鎖を解除することができるようになった」と述べたことを伝えている。
両州は11月4日午後11時59分をもって互いに州境閉鎖を解除する。
この日、ドミニク・ペロテイNSW州首相とダニエル・アンドルーズVIC州首相は、「これからは両州はウイルスと共存することを正常化する」と発表した。
VIC州の主席医務官代理を務めるベン・カウイー教授は、「ACT及びNSW州内の『オレンジ・ゾーン』に指定されている地域がすべて『グリーン・ゾーン』に格下げされる」と発表した。VIC州では地域のコロナウイルス・リスクを交通信号の緑・橙・赤で表記している。
両州首相は、「国内の他州・準州からVIC州に入州する場合に過去6か月以上の間で初めて国内のすべての地方自治体がグリーン・ゾーンと指定されることになる」と語っている。
両州のメディア・リリースによると、「グリーン・ゾーンからVIC州に入州する場合、隔離や検査の必要はなくなるが、州境を越える前に入州許可証を得ておかなければならない。また、16歳以上で2回の完全接種を受けていないVIC居住者は、レクリエーション、休暇の目的でNSW州に入ることは」できない。
現在、NSW州は16歳以上の人口の2回の完全接種率が89.1%に達しており、VIC州も82.5%に達している。そのため、ペロテイNSW州首相は、「NSW州は間もなく完全接種率90%を超え、VIC州もそれに続いて完全接種率90%を超えることになる。クリスマスまでには何か月も会うことができなかった家族や友人にも会えるようになる。両州の州民が積極的にシャツの袖をたくし上げ、全国に手本を示してきたおかげだ」と述べている。
また、アンドルーズVIC州首相も、「両州の州民の努力のおかげで両州の間の自由な交通が再び実現するようになることを喜ばしく思う。この何か月かの間、両州は苦しさに耐えてきた。両州住民がクリスマスに再び顔を合わせることができるようになったことで両州住民に感謝する」と述べている。
■ソース
Premiers say border announcement thanks to residents rolling up their sleeves