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未接種者、接種者よりも16倍高い死亡率

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NSW州、ワクチン効力の新データ発表

 11月8日付ABC放送(電子版)は、NSW州のアウトブレーク中のデータでコロナウイルス・ワクチンの高い効力が証明されたと伝えている。

 NSW州政府の発表した新しいデータでは、2021年6月中旬の大シドニー地域のデルタ株コロナウイルスアウトブレークの期間中、コロナウイルス・ワクチン接種を受けていない人は、接種を受けている人に比べて16倍もコロナウイルス感染症により死亡または集中治療室(ICU)に収容される結果になっていた。

 8月25日から9月7日までのアウトブレークのピーク時には完全接種済みでコロナウイルスに感染する率は10万人あたり49.5人だった。これに対して、未接種者が感染する率は10万人あたり561人にのぼっている。

 NSW州保健局がデータをまとめ、11月8日付で報告書を発表した。

 また、ICU収容、感染症死亡は9月8日から同月21日までがピークで、完全接種者の場合、10万人あたり0.9人だった。これに対して、未接種者の場合は10万人あたり15.6人にのぼっている。

 言い替えると、未接種者は完全接種者に比べて16倍、ICUに収容されるほど重症になり、また、死亡に至るということになる。

 また、ワクチン接種がもっとも効力を持つのは若年者で、12歳から19歳までの完全接種者の場合、コロナウイルスに感染する率は10万人あたり21人になったが、これに対して同年齢の未接種者の場合、10万人あたり488人がコロナウイルスに感染している。

 61,800人のコロナウイルス患者の圧倒的大多数が未接種者だったが、6.1%にあたる3,736人が完全接種者で、そのうち493人が入院し、30人がICUに収容され、47人が亡くなっている。この47人のうち29人は高齢者介護施設居住者、18人は重症の併存症を抱えていた。また、ICUに収容された完全接種者のうち26人に重傷の併存症があり、4人のみコロナウイルス感染症以外に何の症状もなかった。

 NSW州は、11月8日より、完全接種者を対象に規制の大幅緩和を実施しており、州政府は、16歳以上の州民の89.8%が完全接種を受けており、1回のみ受けた者を加えると93.9%に達する。
■ソース
New data reveals how much protection COVID-19 jabs are giving people in NSW

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