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NSW州、16歳以上の完全接種率90%超える

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州政府、今度は更なる規制緩和に95%目標

 11月9日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、同日に発表された連邦政府のデータとして、NSW州の16歳以上の人口の(2回の接種)完全接種率が90%を超えたと報じている。NSW州ではすでに完全接種率95%を目標に更なる規制緩和を検討している。

 連邦政府のデータではNSW州の完全接種率は90.12%にのぼっており、1回の接種も含めると93.97%になる。

 また、12歳から15歳の年少者にも接種が進められており、州の全人口での接種率は75.6%にのぼっており、この数字はオーストラリアよりも何か月も早く接種を始めた国々を上回る成績になっている。

 現在、NSW州より完全接種率が高いのはUAE、ポルトガル、シンガポール、チリ、カンボジア、スペイン、韓国の7か国だけ。また、オーストラリア国内ではACTだけは10月27日に90%に達しており、現在は95%を超えている。また、NSW州は10月中旬に16歳以上の人口の完全接種率が80%に到達していた。

 NSW州政府は、16歳以上の人口の完全接種率が95%に達するか、または12月15日のいずれか先に来た時点で未接種者の規制も緩和することを計画しており、ケリー・チャント主席医務官は、「完全接種率95%という大目標に向かって徐々に近づいていることは非常に喜ばしい。今後、完全接種者の2回目の接種かrあ6か月以上が過ぎればブースター接種を受けてもらいたい」と語っている。

 州全土平均では90%という好成績ながら、州内を地域的に見れば、北部海岸地域のバイロン・シャイアのように完全接種率が75%、1回の接種も含めて85.5%というところもある。バイロン・シャイアはワクチン拒否者の多い土地柄として知られており、児童の三種混合ワクチン接種率も常に低い数字になっている。

 シドニー大学の疫学者、アレクサンドラ・マルティニウク教授は、「90%は素晴らしい数字だが、一般に90%の完全接種率なら集団免疫獲得だと思われている。しかし、この数字は16歳以上の人口に限っているため、全人口での接種率では集団免疫にはまだまだほど遠い」と語っている。

 また、先住民族アボリジニの接種率は一般に非アボリジニよりも低い状態が続いており、NSW州の先住民族の接種率は他州・準州に比べて高い方だが、それでも全人口比較ではまだギャップがあり、州西部でのアウトブレークでは先住民族の感染者が多くなっている。
■ソース
NSW hits 90 per cent double-dose vaccination rate

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