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「2回のブースター接種も可能性として視野に

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高い接種率でもパンデミックが次の段階に

 11月13日付ABC放送(電子版)は、疫学専門家の警告として、「現在の我が国のコロナウイルス・パンデミックは次の段階にさしかかっており、今後、2回の接種にさらに2回のブースター接種が必要になる可能性もある」と伝えている。

 オーストラリアは連邦レベルで16歳以上の人口の80%以上が2回のコロナウイルス・ワクチン接種を済ませている。

 ウイルス蔓延が現実に繰り返し起きると、2022年には現在のような「2回の完全接種済み」証明では足りず、特定の国に入国する際には追加のブースター接種の証明も必要になる可能性がある。

 現在のオーストラリアでは2回の接種を済ませると完全接種済みとしてかなりの程度の行動の自由が保障されているが、現在、既に2回目の接種から半年を経過した時点でブースター接種が勧告されている。このブースター接種は身体の免疫系を強めるものではなく、半年の間に徐々に弱ってきている免疫を補充するものと考えられる。

 このブースター接種は新しい考えではなく、破傷風や百日咳のブースターは既に一般的に行われている。

 また、前回の2回のウイルス・ワクチンがどのブランドであっても、双方のワクチンを接種することでさらにコロナウイルスに感染する危険性が大きく下がる。

 NSW大学のメアリールイーズ・マクロウズ教授は、「身体の抗体は時間が経つにつれて徐々に低下していく。2回目の接種を受けた時点では身体の免疫機能は活発に反応し、免疫反応水準はピークにある。過去の研究データから、2回目の接種を受けてから約半年またはワクチンのブランドによってはそれより早くにブースター接種が必要になることが示されている」と語っており、さらに、アストラゼネカ・ワクチンの効力は当初からファイザー・ワクチンに比べて低いため、ブースター接種も6か月より早く行わなければならない可能性もある。また、ブースター接種には、体質などの理由がない限り、NSW州などではファイザー・ワクチンが十分にあり、ファイザーを利用することが勧められている。

 ブースター接種は強制ではないが、マクロウズ教授は、「ブースター接種のない人の入国を厳しく制限している国もある」と語っている。
■ソース
Four COVID-19 vaccine jabs? It’s not unusual once you understand how booster shots work

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