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「今後2,3年でコロナウイルス・ブースター接種定着」

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「半年で免疫効力半減」と専門家

 11月17日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、専門家の発言として、「今後2,3年以内に2回目のブースター接種が必要になるだろう」と伝えている。

 現在、既にオーストラリア政府が、「2回目の接種から半年経過すれば1回目のブースター接種を受けるよう」国民に呼びかけている。従って、このブースター接種も初回の優先順位通りに経過することになる。

 一方、ある専門家は、これまでの2回の接種は、2回目から半年後には免疫効力が50%以下に下がっており、1回目のブースター接種を受けても、2,3年後には2回目のブースター接種が必要になるだろう」としている。

 連邦保健省のデータによると、これまでに16歳以上の284,000人が1回目のブースター接種を受けており、これは現在ブースター接種を受ける資格のある577,000人の約半数で、さらに2021年12月までに約160万人がブースター接種を受ける時期になる。

 Lancet誌に掲載された研究報告によると、カービー・インスチチュート、ドハティ・インスチチュート、シドニー大学の研究者は、1年以内に3回目の接種を受けると免疫力は最初の2回の後に比べて2倍以上の免疫力になっていることを突き止めた。

 そればかりでなく、ブースター接種は、現在流行のデルタ株に対しても免疫効果を増強することが判明している。

 この研究報告書の共同執筆者、シドニー大学のジェミー・トリッカス教授は、「この研究で、ブースター接種が非常に効果的だということが示されたが、3回目の接種で生涯免疫が持続するとは考えられない」と語っている。

 もう一人の共同執筆者でカービー・インスチチュートの首席研究員のデボラ・クローマー博士は、「ブースターはコロナウイルス対策で不可欠になる。私達の研究でも免疫力を維持するためにはブースター接種が必要だと判明しているし、ブースター接種で1年後も重症化や死亡を防ぐことができる。今後2,3年間にどのような変異種が現れるか、どのようなワクチンが必要になるかはまったく分からない。ブースターがなければ6か月後には免疫力も50%未満にまで下がり、そのままでいれば再び感染者が増えることになる。従って、今後もブースター接種が必要になることは変わらないだろう」と語っている。
■ソース
Another COVID-19 booster shot will likely be needed, experts say

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