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NSW州警察カレン・ウェブ副長官が女性初の長官に

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1987年以来警察勤務、2人の長官候補を抑え

 11月24日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、退任するミック・フラーNSW州警察長官の後継者として、カレン・ウェブ氏が女性初の同警察長官に選ばれたことを伝えている。

 現在、ウェブ氏は同警察のcorporate services担当副長官を務めており、オーストラリアで最も古く、またもっとも大規模な警察組織の長を務めることになった。

 ウェブ氏は1987年以来NSW州警察に勤務しており、今回の次期警察長官選でも同僚副長官のミック・ウィリング、マル・ラニヨン氏を抑えて選ばれた。

 ウェブ氏は2021年7月に副長官に昇任するまで交通ハイウェイ・パトロール、公共交通警察などの長を務めてきた。

 11月24日、ウェブ氏は自身を「キャリア・コップ」と考えており、警察を新しい方向にリードしていきたい。まず、パンデミックがおさまれば、警察官の任務を伝統的な「社会の安全を守る」役目に引き戻すことを考えているとして、「パンデミックは誰にとっても困難な時期だった。これからは一人一人が元の正常で安定した暮らしに戻ることが必要だ。また、警察は社会とのつながりを取り戻し、社会が警察に何を期待しているかを理解しなければならない」と語っている。

 さらに、「長官としての目標の一つは、犯罪者に対しては妥協のない態度を取り、犯罪被害者、特に児童虐待、性暴行、ドメスティック・バイオレンスの被害者の福利を最優先すること。今後5年間、州警察を率いていく用意はできている」と警察長官受任の挨拶を語っている。

 ドミニク・ペロテイNSW州首相は、「初の女性長官という歴史的な任命ではあるが、ウェブ氏を女性という理由で選んだわけではない。彼女の能力とリーダーシップを評価して選んだ。彼女は警察組織を率いて優れた仕事をできる人と信じている。彼女はこれまでに廉潔、誠実な人柄に加えて仕事への熱意を示してきた」と語っている。

 さらに、「これを機会にさらに大勢の女性が警察官を志すようになることを期待している」と語っており、ウェブ氏も、「1987年に警察に入った時には警察官も警察事務職も女性は全体の10%にしかならなかったが、現在では35%が女性になっている」と語っている。
■ソース
Karen Webb becomes first female NSW Police Commissioner

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