南アフリカ及び近隣諸国を対象に隔離措置も強化
11月27日付ABC放送(電子版)は、南アフリカとその近隣諸国でコロナウイルスの新変異種、オミクロン株が広まっていることを受け、オーストラリア政府が、アフリカ南部9か国を対象に民間航空全フライトの停止や新たな隔離措置を発表したと伝えている。
まず、アフリカ南部の南アフリカ、ナンビア、ジンバブエ、ボツワナ、レソト、エスワティニ、セイシェル、マラウイ、モザンビークの9か国との間の民間航空全フライトの運航を停止した。
また、オーストラリア国籍でない者で、コロナウイルス・オミクロン株が発見された地域に入った者はオーストラリアへの入国が当分禁止される。また、その者がすでにオーストラリアに入国している場合は直ちに14日間の隔離に入らなければならない。
オーストラリア国民及びその被扶養者で過去14日間に上記9か国に入ったことがある者は直ちに2週間の監督付の隔離に入らなければならない。また、既に上記9か国からオーストラリアに入っている者は直ちに14日間の隔離に入らなければならない。
連邦政府のポール・ケリー主席医務官は、「100人ほどの人がすでに隔離が義務づけられていない州及び準州に飛んでおり、それらの者は直ちに隔離に入らなければならない。重要なのは監督付の14日間隔離だ。隔離場所を自宅とするかホテルとするかは州または準州が決定する。現在、NSW、VIC、ACTがそれに該当する」と語っている。
コロナウイルスの新変異種が現れたことについては科学者、保健関係職員から一般社会まで懸念を強めており、世界保健機関(WHO)も新型株の伝播状況を監視している。
グレッグ・ハント連邦保健相は、「今回の措置は予防的措置であり、今後の状況次第で変更もあり得る。措置をもっと強化する必要があるとの医学的証拠が出てくればためらいなく措置を強化する」と語っている。
■ソース
Travel bans, new quarantine rules as Australia reacts to spread of Omicron variant in South Africa and neighbouring countries