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南部アフリカ渡航者、シドニーでコロナウイルス陽性

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保健当局は「オミクロン株」ゲノム解析急ぐ

 11月28日付ABC放送(電子版)は、アフリカ南部からシドニー国際空港に到着した渡航者がコロナウイルス検査で陽性と判定されたため、現在、NSW州保健当局が同患者のコロナウイルス・ゲノムの解析を急いでいると伝えた。

 同局の発表によると、フライトは同27日午後7時にシドニー国際空港に到着しており、現在、2人がNSW州に、また1人がNTに入っており、3人のコロナウイルスがオミクロン株か、それ以前の株かを調べている。また、同じ時期にシドニー国際空港に到着したフライトの乗客も濃厚接触と見なされる可能性がある。

 このような状況の変化に伴い、同27日、国内の各州、準州はオミクロン株侵入に備えて、一旦緩和していた州・準州境規則を復活した。ただし、オミクロン株は南部アフリカ地域から広がり、すでに世界のいくつかの国でも検出されている。

 世界保健機関(WHO)は、オミクロン株を「懸念される変異株」と宣言し、科学者は同株が他の株と比較して感染力が強いかどうかを調べている。

 NSW州保健当局は、同月27日夜に到着した乗客のうち29人が南部アフリカの指定9か国出身者であることを確認しており、うち2人はカタール航空QR908便でドーハからシドニーに到着、到着時の検査で陽性と判定された。2人のサンプルが現在解析中で28日夜には判明する見込み。

 29人の乗客は専用隔離施設のSpecial Health Accommodation (SHA)に運ばれ、ここで14日間の隔離に入った。また、両フライトの他の乗客は濃厚接触とみなされている。

 NT保健当局は、現在、ハワード・スプリングズの隔離施設に収容されている、南アフリカからのコロナウイルス陽性乗客1人について検査を続けている。

 NSW州政府のブラッド・ハザード保健相は、「保健局がコロナウイルス陽性者の出たフライトでシドニーに到着した乗客全員に通知しており、もし連絡を受けていない者がいれば直ちに1800 943 533に連絡してもらいたい。新変異株はまだその性質がよく分かっておらず、過去14日間にNSW州に入った海外からの渡航者のうち何人が感染しているか、していないかは不明だ」と語り、「オミクロン、B.1.1.529が既にNSW州内に入り込んでいるかも知れないと想定すべきだ」語っている。
■ソース
Genomic testing for Omicron underway after COVID-positive passengers from southern Africa touch down in Sydney

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