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クリスチャン・ポーター元法務長官、今期で政界引退

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「将来は首相の器」と言われながらスキャンダルにまみれ

 12月1日、連邦与党のクリスチャン・ポーター元法務長官が、今期限りで政界を引退する考えを明らかにした。また、グレッグ・ハント保健相は12月2日付を持って政界を引退する考えを明らかにした。

 同日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 ポーター議員は、WA州議会から連邦議会に転じた法務系の政治家で、「将来は首相の器」と言われていたが、「大学時代に参加した弁論大会の後で大会に参加していた女性を強姦した」との訴えが現れた。女性は一旦は警察に被害届を出していたが、その後に訴えを取り下げるなどした後、自殺している。一方、ポーター議員は強姦を否定しており、女性の残した手紙以外にはほとんど何も強姦事件を示すものはなく、強姦の訴えについては何の進展もなく終わっている。

 その後、ポーター議員は、その「強姦事件」を放送したABC放送とジャーナリストを相手取って名誉毀損の訴訟を起こしていた。ABC放送の番組はポーター氏の名前を出さず、女性の残した手紙などを中心に構成されていたが、ポーター氏は、「番組を見れば、その強姦犯とされている人物が私だということは分かる。私は無実だ」と主張していた。オーストラリアの司法の最高責任者がオーストラリアの司法の当事者になることは利害の抵触に当たる可能性があるとして、ポーター氏は法務長官を辞任している。

 その後、ポーター氏は、ABC放送、ジャーナリストとの訴訟を和解で解決していたが、裁判費用を匿名の人物または団体の巨額の寄付でまかなっていたことが明らかになると、政治家個人への献金として見なされる巨額の寄付について、ポーター氏が献金者の氏名公開を拒んだことからさらに窮地に立つことになった。

 ハント保健相は、2年続きのコロナウイルス・パンデミック下にあって、連邦政府でもっとも重要な職にあった。最近にはハント氏の政治家としての将来について憶測が出ていたが、ハント氏自身は、「来年の連邦選挙には出馬する」と繰り返していた。
■ソース
Christian Porter quits politics, ending career of a Liberal once touted as a future PM, as Greg Hunt also plans exit

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