感染経路不明、接種年齢未満の学校生徒
NSW州は、12月2日午後8時までの24時間に新たに337人がコロナウイルス陽性と判定された。死者はゼロが続いている。
一方、オミクロン株陽性はシドニー都市圏南西部で学校生徒が感染していたと判明、コロナウイルス・オミクロン株陽性は9人目となったが、生徒は海外に行ったこともなく、身辺に海外からの渡航者や帰国者もいないことから、オミクロン株が既に市中感染の段階に入っているのではないかと懸念されている。
同3日付ABC放送(電子版)が伝えた。
NSW州保健局によると、9人めのオミクロン感染者は、リージェンツ・パーク・クリスチャン・スクールの生徒で海外に旅行したこともなければ、海外に旅行した人ともまったくつながりがなく、市中感染の可能性が考えられるとしている。また、ブラッド・ハザード州保健相は、「他にも生徒2人がオミクロン株感染の初期兆候を示しており、現在、さらに検査を進めており、3日中に結果が返ってくるはず。しかし、この生徒の陽性が市中感染と考えられ、オミクロン株ウイルスがすでに市中に潜伏している可能性もある。このオミクロン株がこれまでの株のような害をもたらすのかどうかまだ明らかではない」と語っている。
NSW州ではオミクロン感染が少しずつ増えており、12月2日夜には保健当局が、11月28日、シンガポールからのフライトでシドニーに到着した乗客の1人が8人目の陽性者になっていたと発表している。そのため、同じフライトの乗客、乗員には直ちに検査を受け、陰性判定が出るまで自己隔離するよう指示が出ている。
このシンガポールからのフライトでは2人が検査でオミクロン株陽性と判定されているが、新しい隔離規則が実施されていたため、シドニーで市中に出ることはなかった。
また、11月23日にカタール航空QR908でドーハからシドニーに到着した旅客の中でまだ接種年齢に達しない児童が12月2日の検査で陽性と判定された。そのため、児童の両親からもウイルス・サンプルを採り、ゲノム解析を急いでいるが、家族は誰も南部アフリカに行ったことがないことから、フライトの中で感染したのではないかと見られている。その他にも11月25日と27日にドーハからシドニーに到着した2つのカタール航空フライトの乗客がオミクロン株感染と判明している。
■ソース
NSW’s ninth Omicron COVID-19 case may have been locally acquired