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チャント主席医務官「シドニーのオミクロン陽性者増加」

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シドニー都市圏南西部の学校やクライミング・ジム経由

 12月4日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州政府のケリー・チャント主席医務官の発言として、「コロナウイルス・オミクロン変異株はすでにシドニー都市圏南西部の学校やクライミング・ジムを介して広がっている可能性があり、状況は急速に変化している」と語り、また、週末を徹して陽性者のコロナウイルス・ゲノム解析を進めていると伝えた。

 このオミクロン陽性者数は、リージェンツ・パーク・クリスチャン・スクールの生徒3人がゲノム解析でオミクロン株感染と判定されており、4日朝の段階で13人になっているが、チャント主席医務官は、「今後、検査で陽性者がさらに増えるはず。10人の検査結果が今日中に明らかになる。また、同校関係者の大勢が検査を受けに現れており、少年の感染経路が突き止められる可能性もある」と語っている。

 また、11月27日午前9時より午後4時30分頃までビラウッドのシドニー・インドア・クライミング・ジムにいた人はコロナウイルス陽性者との濃厚接触と見なされ、直ちに検査を受けるとともに自己隔離に入ることが指示されている。

 最近になってシドニー都市圏南西部のコロナウイルス陽性者発生数が再び増えており、12月4日には325人中100人がこの地域で発生している。

 ただし、その大多数がまだ2021年6月以来主流を占めているコロナウイルス・デルタ株と考えられているが、NSW風保健局臨床検査部が最近の100人を超える陽性者のサンプルでゲノム解析を進めており、オミクロン株感染がないかどうかを調べている。

 NSW州では12月3日午後8時までの24時間にシドニー都市圏南西部の50代の女性がリバプール病院でコロナウイルス感染症で亡くなっており、この女性は基礎疾患を持っていた。また、コロナウイルス感染症で入院している患者は139人、うち25人がICUに収容され、8人が酸素吸入装置を着けており、この酸素吸入器を着けている患者は7月中旬以来初めて一桁にまで下がった。

 NSW州では16歳以上の人口の92.7%が2回の完全接種済みで、1回だけも加えると94.6%に達している。
■ソース
More Omicron infections likely as Chant flags ‘uptick’ in Sydney cases

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