労働条件、民営化、安全問題などで同日に
12月7日付ABC放送(電子版)は、NSW州の鉄道運転士、バス運転手、公立学校教師の職場放棄などの労働争議が決行されると報道している。
そのため、シドニー都市圏を初めとする地域で通勤通学に混乱が出る模様。
州の鉄道運転士は、鉄道民営化を警戒しており、また、運行の安全性についても当局にまた、一部の運行が既に民営化されているバスもシドニー都市圏南西部の運転手が賃金と労働条件をめぐってスト権を行使する。
鉄道市電バス労組(RTBU)では、労組加入鉄道員が、州営鉄道の75%を占める外国製車両の運転を拒否するため、鉄道での移動にはかなりの遅れが出ると警告している。
バスは6日にインナー・ウェストのバス運転手1,200人が24時間のストを打っており、管理者のTransit Systemsとの労使交渉が暗礁に乗り上げているため、NSW州政府の介入を求めている。さらに7日には、パラマッタ、リバプール、ボニリグなどで労組加入バス運転手300人が賃金・労働条件などでTransit Systemsとの交渉が進まず、ストライキに入っている。州営バスは民営化でTransit Systemsが経営者になっている。
鉄道、バスに加えて、7日は州内全域の公立学校教職員が人員不足解消と賃上げを要求してストに入っている。
鉄道労働者のストでT1北部海岸・西部線、T2インナー・ウェスト&レッピントン線、T3バンクスタウン線、T4東部郊外&イラワラ線、T7オリンピック・パーク線、T8空港南部線などに大幅な遅れ、運休が予想される。
そのため、NSW運輸局では、T3のリドコム・バンクスタウン駅間、ウロンゴン・カイアマ間、ウロンゴン・ポート・ケンブラ間に代替バスを走らせている。
また、ブルーマウンテン、中部海岸地域、ニューカッスル、南部海岸地域では週末時刻表で運行している。
ハンター線、南部高原線、カイアマ・ナウラ間などには影響はない模様。
RTBUのアレックス・クラーセンズNSW州書記長は、「このような争議行為は通勤者にとっては不便なことはよく理解しているが、現在は管理者と州政府が誠意ある回答を出す番だ。両者が職場の安全衛生問題と民営化問題について労働者の基本的な要求に同意すれば直ちにこの争議行動を中止できる」と語っている。
鉄道労働者は12月14日にも第二波を計画している。
■ソース
Major disruption likely in NSW as train drivers, bus drivers and teachers walk off the job