ブースターはオミクロンにも効果あり
シドニー都市圏ではインナーウェストのパブのトリビア・ナイトから二つ目のコロナウイルス・オミクロン株クラスターが発生するなど、オミクロン株が今後猛威を振るう予兆を感じさせている。
そのような動きに対して、NSW州政府のブラッド・ハザード保健相が、「医者のドアを叩いてブースター接種を受けるように」と州民に呼びかけている。
12月8日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
NSW州では12月7日午後8時までの24時間に403人がコロナウイルス陽性と判定され、10月中旬以来の大きな突出ぶりを示している。その感染場所になっているのが年末のパーティやパブのトリビア・ナイトのようなイベントで、これまでも予想されていた。しかし、ドミニク・ペロテイ州首相は、12月15日より特定条件でマスク着用義務、QRコード・チェックイン・アウト、接種証明提示義務などを緩和する予定に変化はない、としている。
一方、NSW州保健当局は、12月3日夜にハーバー・クルーズで140人が乗船するパーティが開かれ、参加者の2人から新型オミクロン変異株が検出されており、他にも3人がコロナウイルス陽性と判定されているため、ここでもクラスターが広がるのではないかと懸念されている。
また、12月7日夜、シドニー保健管区は、シドニー・インナーウェストのピーターシャム地区のオクスフォード・タバーンで開かれたトリビア・ナイトの参加者のうち45人がコロナウイルス陽性と判定されたとして、イベント参加者やその周辺の人々に警告を発している。このクラスターがオミクロン株か従来のデルタ株かはまだ解析が済んでいない。
12月5日にバサースト郊外のマウント・パノラマで開かれた「バサースト1000」にはスコット・モリソン連邦首相やペロテーNSW州首相も現れたが、genzai
は州保健局が、「感染が憂慮される施設」に指定している。
ハザード州保健相は、「2回目の接種から何か月かすると免疫も下がってくることが明らかになっている。2回の接種を受けてそれで大丈夫と考えている人もいると思うが、2回目の接種を受けてから6か月が経過すればブースター接種資格ができるのでブースターを受けてもらいたい」と語っている。
免疫不全の人の場合には2回目の接種から2か月経過後にブースター接種資格ができる。
■ソース
NSW pushes boosters amid Omicron threat and rising case numbers