入国後24時間以内のPCR検査で陰性判定が条件
12月16日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW、VIC両州政府の共同発表として、国際線入国者の72時間隔離が不要になることを伝えている。
ドミニク・ペロテイNSW州首相とジェームズ・マーリノVIC州首相代理の共同声明で、12月21日より、NSW、VIC両州の国際空港に到着する国際線フライトの完全接種済み搭乗客と乗務員は到着後24時間以内にコロナウイルスPCR検査を受け、陰性判定が出るまでの間、自己隔離することが義務づけられると発表した。
12月初頭、オミクロン株出現に対応し、両州政府は、海外からの旅行者に向けて入国後なるべく早くコロナウイルス検査を受け、陰性判定の時期にかかわらず、72時間の隔離を義務づけていた。この72時間の隔離が緩和されることになった。
この前制度ですでに72時間の隔離に入っていた者はPCR検査で陰性と判定されれば、12月21日には隔離を解くことができる。
上記のような規制変更だが、国際線フライトでオーストラリアに到着した者はすべてフライト搭乗時間から3日前以内の検査の陰性証明を提示しなければならない。また、NSW州では到着後6日目の検査結果、VIC州では到着後5日から7日までの間の検査結果を提示しなければならない。海外からの旅行者でワクチン未接種の者は従来通りのホテル隔離が義務づけられている。
また、南部アフリカ9か国からの国際線フライト入国者に義務づけられていたホテル隔離は既に解除されている。
共同記者会見でペロテイ州首相は、「新しい規制とオミクロン株の出現で国際線旅行者には難しい時期だが、この両州の規制を統一することは手続きを簡略化し、シドニーとメルボルンの双方が国際線旅行者に対して統一した対応をするよう配慮したものだ。また、社会の安全を最優先している。入国者誰でも隔離を解くためにはPCR検査で陰性と判定されること、その後に追加検査が義務づけられているのも社会の安全のためだ」と語っている。
■ソース
NSW and Victoria scrap 72-hour isolation requirement for international arrivals